介護保険を考える

介護保険が話題になっている。介護虐待など話題に事欠かない。

一番大事なことは介護はビジネスではないと言うことである。儲け中心に考えると、多くの問題を生じる。数年前、介護は最も儲かるビジネスであった。そしてビジネスである以上、中小の業者は大企業の業者に吸収されるのは当然すぎるほど当然である。今の介護の虐待などの問題の多くが、小規模業者により引き起こされているという事実を忘れてはならない。

では介護や福祉の先進国であるスウェーデンではどうだろうか。介護は商売ではない以上、市町村などが運営している。(近年、先進国のスウェーデンでも民間が増えてきているというが、その理由は私には解らない)

私は介護問題は、商売ではないと思う。やはり市町村が運営するべきである。そして、介護従事者は公務員となるべきである。勿論、これですべてが解決できる訳では無いことは、私も十分に解っている。しかし、部分的にでも実行する価値は十分にあると思う。

介護保険料がいくら国家が増額しても、決して解決できない。介護保険料が増額されても、儲かるのは介護の事業主だけで、決して介護従事者には十分に行き渡らないだろう。

介護とは全く次元が違うが、医療の中心は国立病院、公立病院が中心であり、民間ではごくわずか、(亀田総合病院など)であることは間違いない。

公立病院が、できればその敷地内に介護施設を作れば良いと思う。これは簡単なことである。政府が、その政策を決定し、予算を付けるだけである。あとは市町村が運営するだけである。問題はこれまで投資してきた民間の介護業者は激怒するであろう。しかし、全く心配はいらない。何故なら介護業者は十分にその利益を上げているからである。

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