大谷翔平問題と水原問題を考える

大リーグの大谷翔平選手が、億単位の金を通訳である水原氏にネコババされたことが話題になっている。これは大問題である。水原氏は大好きなギャンブルにその大半をつぎ込んで、大谷翔平選手は被害者であるとの、メディアのほとんどが伝えている。

これは愚かな日本のメディアが報道しているより深刻な問題である。その理由は2,3ある。
あの大金はどこに行ったのであろうか。当然、メディアが報じたように掛け屋に行ったのであろう。

ここからは私の異次元の想像である。馬鹿な想像である。突飛な想像である。
あの大金は間違いなく、賭け屋の収入になっていただろう。しかし、掛け屋の収入にするにはあまりにも莫大であるからである。この背後にアメリカのマフィア(ヤクザ)は必ず関与しているだろう。そして薬物が関与しているとしか思えない。
これは薬物一つにしても、愚かな日本のメディアが考えている以上に大きな問題である。絶対に軽視していい問題ではない。

もう一つの大問題は、政治的な問題である。大谷翔平は
「私は悪くない。何も知らなかった。すべては通訳である水原の問題である」
この事件を知った大谷選手は、法律事務所に相談した。そしてその結果を発表したのは2,3日後であった。メディアは顧問弁護士を取材しようとしたが、顧問弁護士の取材は出来なかった。空白の時間が流れた。数日後、大谷翔平はその事実を会見で発表した。彼の証言によると、彼がこの事実を知ったのはWBCの韓国での戦いの時であったと言う。

メディアは大きく動いた。大谷の顧問弁護士事務所を取材しようとしたが、弁護士事務所とは連絡が取れなかったと言う。
そして数日後の大谷選手の歴史的な記者会見が行われた。まことに異次元の記者会見であった。これに関しては、日本とアメリカの慣習の違いかもしれない。
大谷選手は弁護士と相談した内容を、機械的にすらすらと話すと、記者会見の場を去った。まことにすきのない会見であった。
一番の問題は、会見の後の質疑応答である。会見で一番大事なことは質疑応答である。大谷選手は質疑応答を全くしなかった。私はこの記者会見で異様に思ったことは質疑応答が無かったことである。
質疑応答は医学会では大事なことである。自分の論文を発表することは容易い。しかし発表の後に必ず質疑応答がある。発表の後に多くの質疑応答が行われる。必ず、発表者は事前に質疑応答の様々な想定をしている。
フロアーから質問を受けると、それが予期した質問であれば、「良い質問ですね」と質問者を持ち上げる。お互いにウイン、ウインである。
問題は予期せぬ質問である。これにはうろたえる。

ここで私が疑問に思ったことは、大谷選手が質疑応答を受けなかったことである。大谷選手は自分の言いたいことを述べると、勝手に会場を立ち去ったことである。多くのスキャンダルの会見が最近行われている。どの会見でも、必ず記者からの質問を受けるのは、常識である。本当に大谷選手は世界に謝罪するつもりなのだろうか。かりに大谷選手が全く知らなかったとしても、世界中を巻き込んだ、数億円の横領である。大谷選手は世界中に弁明することは当然すぎるほど当然である。これをしなかった大谷選手は、非難されて当然出ある。


もう一つ大きな問題がある。以上のことは大谷選手が事前に弁護士と打ち合わせ通りであっただろう。
しかし、これ以上に大きな問題がある。大谷選手は
「私は知りませんでした。すべては通訳に騙されたのです」と答えた。

これは日本での国会でも通用するようになるかもしれない。汚職をした政治家が
「私は何も知りませんでした。すべては秘書が独断でやったことです。私も被害者の一人です」
野党が非難すると
「大谷選手もそうでした」と自民党議員が答えることも出来る。

馬鹿も休み休みにせよと言いたい。

アメリカの捜査当局が「この事件を解決するには数年かかるだろう」との異例のコメントを出した。この意味は不明である。

異次元のブログ二ストは想像する。
この事件のキーマンは水原氏である。水原氏が記者会見をすれば、一気にこの問題は解決する。
おそらく水原氏は二度と世間に現れないだろう。こう考えるとアメリカの捜査当局が、この問題を解決するのに数年かかるだろうという意味は十分に理解できる。


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