細川家家紋@永青文庫
細川家の家紋・九曜紋(くようもん)は、9つの星(太陽、月、火、水、木、金、土の五惑星、日月食や彗星に関係するとされる羅睺星(らごせい)・計都星(けいとせい)を表すとされる。
星の信仰に由来し、古くから加護を願って車や衣服にあしらわれ、やがて家紋として広く用いられるようになった。江戸時代には大名・幕臣100以上の家が九曜紋を用いていたといわれる。
徳川家では2代忠興(ただおき、1563-1645)が織田信長より九曜紋を拝領し、公式の場で用いる定紋(じょうもん)になったという。
その後、延享4(1747)年に7代宗孝(むねたか、1718-1747)が江戸城で斬りつけられる事件が勃発。
一説には家紋の見間違いによる事故とされ、この事件を機に、細川家は9つの円を離した紋「細川九曜」に変更したともいわれている。
細川家において九曜紋は、武器武具から調度品、染織品、掛け軸の表装にいたるまで、様々なところに表された。
永青文庫(東京都文京区目白台1-1-1)では初となる家紋をテーマとした展覧会「Come on!九曜紋-見つけて楽しむ細川家の家紋ー」を2024年7月27日(土)から9月23日(月・振)まで開催する。
開館時間は午前10時から午後4時半(最終入館時間午後4時)。休館日は毎週月曜日(ただし8月12日、9月16日、9月23日は開館し、8月13日、9月17日は休館)。
入館料は一般1000円、シニア(70歳以上)800円、大学・高校生500円、中学生以下無料。
問い合わせ先は℡03-3941-0850。永青文庫の公式サイトは https://www.eiseibunko.com/
会期中に来館の方から毎日先着30名に永青文庫オリジナル「九曜紋うちわ」をプレゼントする。
(冒頭の写真は:「九曜紋蒔絵貝桶・合貝」江戸時代(19世紀)永青文庫蔵)
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