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ガレージキット 「宮子 ~Lingerie Style~」 完成写真

キット情報など

キット名:宮子 ~Lingerie Style~
原型:竹内 様
元イラスト:真白しらこ 様
入手:Boothにて購入(バースト竹内アルティメット)
製作期間:2023年11月21日~2023年12月9日

完成写真&解説

先日大阪で開催されたガレージキット展示会「大美ガ展・改」での展示に向けて制作したガレージキットになります。
今回も展示会へ出発するギリギリの完成となってしまい細部のクイリティが甘いところもあるのですが、私がこれまで作ってきた美少女ガレキの中では一番かわいくエッチに作れたと思っております。

このキットの娘は真白しらこ先生の描く成人向け同人誌、先生×教え子シリーズに登場するヒロインの大塚宮子ちゃん。シリーズの番外編にあたる「今日はイジワルする日」がこのキットの元イラストで、作中でもこの姿でイチャコラしてますね。タイトル通り宮子ちゃんが先生に対して主導権握って致したりで、ちょっと意地悪な笑顔がカワイイのです。
私はシリーズ本編含め購入済みで、好きな作品だったのもありガレージキット化すると知った時から絶対欲しいし&作りたいと思っていました。

髪がクリア成形となっており、作例を参考にしつつ透け感を生かしてみました。以前シリアスを作った時もクリア髪を塗ったのですが個人的にあまり上手くいったとは言えなかったので、今回はリベンジという意味もありこのキットを作るにあたって特に注力したポイントでした。

R18キットですので下のほうの具もあります。あっさり目なのですが一応モザイク。Lingerie Styleというだけあってセクシーすぎる下着が素晴らしいですね。

キットには台座は無い&座った姿勢のキットなので、下に布を敷いてます(実は以前作ったシリアスのベッドの残り材)。
設置したときに右手と右足、左足先で高さがそろっていない(平面に置くと右手か左足先が浮くような感じ)なので、シリアスでやった時のようにベッドの中央が少し沈み込むような台座を作れればベストだったのですが、展示会ギリギリだったのもあり今回は特に準備なく完成となりました。ベッド作るのも結構大変なのです…。

今回特に気を使ったというか拘ったのは胸と脚の透け塗装ですね。どちらも一回ドボンしております。肌塗装→クリアブラック+クリアブラウン+クリアで調色したクリア塗料を薄く重ねていってみました。配分は正直覚えていないのですが、肌塗装をしたスプーンで練習して良い色になるようにちょっとずつ作っていった感じですね。
塗るときも胸は透け感が大事だとおもったので、首と輪の赤味が損なわれないように脚よりも薄く仕上げてみました。

肌はベースとしてサフレスフレッシュピンクを使用。胸の谷間などの溝には先にクリアにサフレスフレッシュピンクを少し足したの薄めた塗料を筆で流しいれて、そこからベース色を塗り始めています。シャドウは赤味を出したいのでベース色を少し重ねるのとは別にベース色に対してクリアブルーをわずかに加えた塗料を使ってみました(大美ガ展で聞かれたとき間違ってクリアパープルって答えちゃってたかも)。

宮子ちゃんの髪色は黒髪だとは思うのですが、イラストによってはやや茶色に見えることもあり少し悩みました。そして前から見る後ろ髪はかなり青よりの色だったりで結構難しい。今回は作例を参考にクリアブラック+クリアパープル+ブラック少々+クリアで調色したのを毛先の透明度がやや残るように薄めに塗って、頭頂部にかけては濃い目に塗る感じにしました。全部クリア塗料を使うのではなく不透明のブラックを混ぜるのがポイントだったのかも。

顔にかかる前髪あたりはクリアーブラウンで明るめに…としたかったのですが、結果的に黒髪色を伸ばし過ぎてちょっと暗くなっちゃったかも。
髪やタイツの艶が出てる箇所は最後になめらかスムースとクリアを1:1ぐらいで割って半艶にしてみようと思って塗ってみたら、想定より艶感が出てしまった感じです。まぁこれはこれでしっとりとした艶感が綺麗だったので棚ぼた展開でした。

胸部パーツの差し替えでお胸丸出しバージョンに。首と輪の赤味はクリアペールレッドを使っています。宮子ちゃんは輪からぷっくりしているので、こちらの丸出しのほうが横から狙って吹きやすかったです。

TKBの色味は個人で好みが分かれるところだと思うのですが、個人的にはあまり赤々しすぎずピンクすぎずな色が好みなのでクリアペールレッドをよく使っています。薄く色がついていくので調整もやりやすいですね。若干赤くしたいときはこれにちょっとクリアレッド足したりするのもよくやっています。


製作途中の写真

仮組

軸打ちまで終わらせた状態。分かりにくいですが前髪先端など全然表面処理が進んでない頃で、クリア髪は折ってしまうと復旧が難しいのでかなり慎重に作業しておりました。
下の作業マットが1cm角のマス目なのでキットの大きさがわかりやすいかな。ちなみに左に映っているのがキットのパッケージで、メッチャおしゃれ!
そういえば記事の冒頭で製作期間を11月21日~としていますが、10月末のガレキ制作会(通称なら会)にて5時間ほど軸打ち作業をしておりました。

今回はまずはクリア髪から塗り始めました。プライマー→クリアを吹けばやすり掛けの傷も埋まるので透明になるのを確認したから着色。

塗った後の仮組。艶調整はまだの状態ですね。ちょっと濁りが出てあまり綺麗ではないのですね…。黒髪だけど紫に寄せたり茶色に寄せたりと疑問を抱きながら塗っていました。もうちょっとシステマチックに順序だてて塗りたいなぁ~今後も課題ですね。

肌塗装。完成写真は暖色系の写真なのですが、実際の色味はこんな感じ。
仮組の話になりますが、胸部が差し替えパーツなので腕も着脱式なのですが、胸部への磁石埋め込み箇所が合わないとズレが生じてしまうので施工が少し大変でした。特に右腕は斜めに入れて奥にスライドさせていく感じの構造でしたので、真鍮線ではなくダボと磁石で保持させる方式が正解だったと思ってます。結果として楽に差し替えができるようになりました。

アイペイント

まずは下書きの下書き。このキットはアイホールが彫られているわけではないので、付属のデカールや、元イラストや作例写真を参考にしながらエナメルのクリアレッドで描いてみました。髪を先に塗ったので、時折髪を付けて確認しては修正しての繰り返し。

上からブラウン系で重ね書き。書きながら修正してます。今回は時間が足りなくなりそうで工程と短縮するべく、眉毛も一気に描いています。

途中経過を全く撮っていなかったのでいきなり飛びますが、アイペ完成状態。付属デカールより若干瞳が大きくなっちゃいましたが、デカールを見ながらエナメル塗料でちょっと描く→ラッカークリアセーブ→ちょっと描くの繰り返し。部分的にエアブラシも併用。まぁいつも通りですね。でもいつもより細かいアイペで大変でした。
ちなみに今回からエナメル用の溶剤として、Winsor & NewtonのSansodorという溶剤を使ってみました。X(旧Twitter)でたまたまオススメされていたツイートを見かけて購入してみたのですが、乾燥を遅くしてくれるのでとても線を引きやすく、伸びが良い感じでした。どの溶剤でもそうかもしれませんが、量が多すぎるとシャバシャバになりやすいのでちょうどいい粘度になるまで少しずつ加えていくのがポイントだったかな~。今後も使っていこうと思います。

顔の完成。瞳をマスキングして肌塗装→剥がしてクリアコート→エナメル粘膜クリアでハズカシ線や舌を筆塗り→頬に軽くエナメルレッドを極薄く吹く→瞳に付いたエナメルを吹き取ってから再度瞳(と舌)をマスキングしてラッカー艶消し(なめらかスムース)で仕上げました。
ハズカシ線が今回かなり苦戦しまして何度も書き直しました。粘膜クリアがやけに乾燥が早くて上で書いた溶剤を使ってもすぐ表面が凝固してしまい、膜が張った状態になって筆に上手く乗らず線が引けないという状態に…。結構書いては消してを繰り返してなんとかこんな感じになりました。もうちょっと濃い目でも良かったかなぁ~。
反省点としては筆塗りした舌と爪があんまりきれいにできなかったこと。
時間があればエアブラシで吹いたのですが、展示会出発のためにかなり焦って作業してたので妥協となりました。


終わりに

そんな感じで大塚宮子ちゃんでした。手前味噌ですがトータルとして可愛く完成させることが出来て満足です。大美ガ展・改にも無事に展示もできて良かったです。
今回のような人気イラストレーターが描いたイラストからR18キット化されたものが大好物なので、今後も作っていきたいですね。

余談ですが、今回の撮影ではホワイトバランス的に暖色系になるように撮ってみました。始めはグレーカードを使って普通に取ろうと思っていたのですが、たまたまいじってて撮れた写真が柔らかな雰囲気で良かったので、あえて戻さず撮り進めてみました。なので現物よりちょっと赤味が強く出ております。
普通に撮ると↓のような感じです。ちょっと味気ない雰囲気かな~と思っちゃいましたが、いかがでしょうか。

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