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制作の極意⁉︎

この間、観ていたTVで作家さんが
「100%ではやっていない。」というようなことを
ほんのり発言しておられ吹き出しました。
素直だこと。笑

そこに極意を感じました。

その方は決して手抜きをしたというわけではなくて、
そのお話から2つのことを考えました。

1つ目は、ある程度の努力は必要ですが、
「身体を壊す程の努力をしなければ
それを成し遂げられない」ならば、
そもそもそれがどうなのか?

好きで仕方ない場合は別として、
がむしゃらにならなくても
ある程度できる場所で生きた方が、
長い目でみれば身体にもメンタルにも良さそうです。
身体が資本ですしね。

2つ目は、制作は全集中でより良いものを模索し
作るが、8割5分、9割くらいの出来を目指し、
デモを提出して、それから正解に向けて
すり合わせていくような(または微調整)気持ちでも
良いのではないかと。この残りの1割と言うのは、
オートメーションを細かく書くとか、
リバーブ加減にこだわるとか、パンをふるとか
奏法の入力を細かく調整したり、
アレンジを完璧に仕上げてしまったり、、、
デモがOKになってからでも良さそうな作業に
時間を使うことです。

完璧主義は自らを追い込んでしまい、くたびれて
しまいます。9割でも方向性がわかれば粗方OKは
出るはずです。もしそうでないならば何か別の
原因を考えてみる必要がありそうです。

ある作曲家さんが、デモ出しで
「1発OKでなくてもいいじゃない?」みたいなお話が
ありました。気負い過ぎると長続きしないですから
良いなと思いました。
クライアントさんの頭の中なんて見えないですものね。

そして、うんと悩んで今の自分ができる最大のデモ
(MAX9割)を作って提出したら、もうその曲を
忘れてしまうのが良いと思っています。

何回か聴きたくなってしまいますが、
それをしてしまうと、このシーンには
「これしかない、ぴったりだ!」みたいに思い込んで
しまい、リテイクがきた時の動揺やうろたえや
おののきがすごくなってしまいます。

こういう小さな動揺がメンタルに良くはないですし、
固まってしまったイメージを覆して柔軟な発想に
向かうのは一苦労です。

どんな曲だったか思い出せないくらいに忘れて
しまって、リテイクがきたらご要望箇所を
紙に書き出し、感情を無にしてロボットのように
淡々と理解して制作に向かうのがよろしい感じが
します。そして制作中はより良いものを目指します。

リテイクがきたら「ガッツリ対応するぞ!」と
まるでゴールキーパーのように待ち構えていると
不思議なもので大体リテイクは来ません。
それは一体何なのか。怯えないことも大事なのかしら。

自分の心と身体を守りながら、制作をする上での
極意なるものを考えてみました。

まとめ
・デモは8割5分〜9割を目指す
・デモを必要以上に何度も聴かない
・デモを提出したら忘れる
・1発OKじゃないとダメなんて気負わない
・リテイクは感情を無にして機械的に理解する
・身体を壊したら元も子もないので最優先に

もし、もう全部やっているよという方がいらしたら
すみません。

作家さんは感性が豊かな方が多いですかね。
気持ちに押しつぶされないように、
伸び伸びとご自身の良い所を発揮できると良いですね。

以上です。

皆さま、今日も楽しんで制作しましょうねー♪
ごきげんよう。


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