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心霊スポットをデータで見てみよう

真夏、猛暑、酷暑……今は灼熱の季節。
僕は、納涼を求めて、地元の心霊スポットを調べていた。

近所の夜道

昔から、幽霊や妖怪が出てくる物語を見聞きするのが好きだった。
しかし、僕はお化けの存在を完全には信じていない。
なぜかと言うと、探偵や学者のように、オカルトがどういう存在なのか、をメタ的に考察するのが好きだからだ。

その気持ちは次第にエスカレートして、いつしか実在するモノ――心霊スポットへと関心が向かっていた。

それは次第に大きくなっていき、

やがて…

心霊スポットに行ってみるか~‼️ 🏃💨
と、抑えきれない気持ちで溢れていた。
思い立ったが吉日。
とりあえずの気持ちで、インターネットで事前調査を行った。

実際のエピソード


怖っ!


いくら疑う気持ちがあっても、怖いものは怖い。
そもそもなんで、エンジンかからなくなってるの?
『かからなくなる事がある』??  ランダム要素??


…………。


正直に言う。
僕はビビりだ。

そもそも心霊スポットは、生い茂った山道の外れ、今は使われていないジメジメとしたトンネルなど、薄暗くて危ない場所であることが多い。
また、空き家や廃墟などのスポットは、私有地であることが想像に難くない。

実際にどうなのだろうか。
調べてみると、

許可なく私有地に侵入することは住居侵入罪が成立(廃業した施設で廃墟化していても運営母体や管理会社などにより看守されていることもある)し、無人で看守されていない建物等への侵入であっても軽犯罪法により、いずれも処罰の対象となる。また、地元住民も寄り付かないような場所の場合、もし何らかの事故・事件が発生したとしても発見や救助が遅れる可能性があり、危険である。

心霊スポット』のWikipediaより


つまり、モラルの問題として、心霊スポットを訪ねることは好ましくない行為なのである。
21歳の男が、このような理由で周囲に迷惑をかけるのは、あまりにも非常識極まりない。

なので今回は……


常識的で、安全な楽しみ方をしようと思う。



データの参考元


ちなみに、データの参考にするのは『全国心霊マップ』というサイトだ。

ホームぺージ

全国心霊マップは、その名前の通り、全国の心霊スポットが掲載されているサイトだ。他にも、心霊写真や都市伝説、はてには心霊番組表や心霊YouTuber紹介など、心霊関係の総合的なサイトとなっている。

今回は、このサイトの心霊スポットのページを主な参考にしていこうと思う。


(※サイトのご利用は常識の範囲内で)



心霊スポットはどんな場所が多い?


みなさんは心霊スポットと聞いて、どんな場所を想像するだろうか。


イメージ

交通量の少ない夜中のトンネル?
死者の情念で溢れかえる廃病院?
得体の知れないナニかに囲まれた薄暗い山道?

考えてみると、心霊スポットとなる場所はいくつもある。
それもそのはず。
心霊スポットとは、幽霊や妖怪の出現地、超常現象が起こる場所であれば、どこでも成立する。

そんな心霊スポットだが、なんと全国心霊マップ上では、20種類に分けられている。

全国心霊マップよりキャプチャ

トンネル、病院、学校、ホテル、旅館……。
見たところ、基本的なロケーションはほとんど抑えられているようだ。

この分類をもとに、最も件数の多い心霊スポット・ジャンルを調べる。
理由としては、『数が多い=最も恐れられている』
という図式が僕の脳内で脈動しているからである。(数=チカラ)

方法としては単純で、ひたすらサイト内の心霊スポットをジャンルごとに集計した。ザ・脳筋☆力業。

途中のエクセル

20ジャンルもある心霊スポット。
その中から、最多最恐ともいえるロケーションに輝いたのは……





こうすると怖くないかも


公園・城跡』が、最恐ジャンルの中の王者であることが、明確となった。

そして、1位から10位までのランキングがこちら。


なんと、2位の『トンネル』が1位と100件以上の差異を出している。
3位以下はさらに大差をつけられており、全体的に『公園・城跡』の件数の多さが目立つ。

個人的には、『墓地・慰霊碑』や『神社・寺』が上位に食い込んでいないのが意外な結果だった。もしかすると、"出そう"な場所よりも、日常の中のふとした場所の方がギャップを生み、恐怖心が増幅されるのかもしれない。
(昼下がり、再放送の刑事ドラマを見ながらダラダラしているときに、居間から玄関の方を何気なく見た時に感じる、”暗がりの怖さ”、の感覚に近いのかも)


ちなみに、心霊スポットの総数は4,472件であった。

――さらにちなむと、日本の総面積がおよそ378,000 km²

……

なんとなく計算してみる。

頑張って計算する人


その結果、
84.5㎢に一件は心霊スポット
となる。
この数字を聞いても、あまりピンとこないと思う。

なんとこの面積、

となっている。

つまり単純計算で、江東区を何の気なしに歩いていれば、心霊スポットに気づかずに遭遇している可能性があるのだ。

みなさん。
江東区に訪れたあと、肩に重みを感じたのなら、もしかするかもしれませんね。



心霊スポットの分布を見る


お次は、この疑問。

心霊スポットが一番多い都道府県はどこだろう?

僕の脳内を占める『数が多い=最も恐れられている』概念。
ジャンルとしての多さを見たのなら、空間的な広がりの大きさを見たい。
僕はそう考えた。

(ちなみに、福岡県などが一番多いのではないか、と予想を立てている。
やはり旧犬〇トンネルの印象が強い。知名度=チカラ)

では、いかにして都道府県別の多さを調べるか。

実は、全国心霊マップには、地図で心霊スポットの分布を見る機能が備わっている。

なーんだ。サイト上のツールを使えば、一発じゃないか!
僕はそう思い、マップを見てみた。





〇で書いた日本地図?

すごい数だ。


……



すごい数だ。

……

すみません。
苦手な蓮コラを思い出して、少し言葉を失っていた。

この地図では、日本が埋まるぐらい心霊スポットが存在していることしか分からない。

なので判別可能にするために、心霊スポットの分布を地図上にまとめ直すことにした。
それがこちら。

都道府県別・心霊スポットの分布


地図に表すと、大阪府や福岡、新潟などの目立つ都市があるものの、極端に関東圏へ集中していることが分かる。

さらに件数などの数値を見やすくするために、
1位から10位までのランキング形式にした場合、このような結果に。


上位4位を一都三県が独占している。

上位4位だけで1,029件の心霊スポット。
これは総数から比較すると、心霊スポットのおよそ1/4が関東に偏っていることになる。

なぜ、このような結果になったのか。
その糸口は人口にあるのではないかと考えた。

政治山『総人口ランキング』より


心霊スポット・都道府県ランキングと比較すると、順位に多少の差異はあっても、名前がほぼ合致する
少なくとも、心霊スポットと人口には相関性があると考えられる。

一都三県の総面積に対する心霊スポット数を計算すると
13㎢に一件の心霊スポットがあることになる。

この面積は、

となっている。
つまり、豊島区をシャトルランすれば心霊スポットに遭遇している可能性がある。終わった後は、膝などに違和感が出ていないか、気を付けながら生活しましょう。



2つを比べる


これまで、最も多い心霊スポット・心霊スポットの分布を見てきた。
しかし、その2点のデータの関係性は見てこなかった。


最も多い心霊スポット。

心霊スポットが最も多い都道府県。

果たして東京都に『公園・城跡』は多いのだろうか?

僕にはそれが気がかりだった。
たしかに人口の面で見たら、東京都かもしれないが、土地の余裕で考えた場合、それ以外の都市――地方の都市の方が多いのではなかろうか。

……検証してみようと思う。

公園数や城跡数の統計を探すために、ネットで検索した。
結果、以下のランキングがヒット。

都道府県格付研究所『都市公園数ランキング』より

いる。


東京都が1位に、

いる。


驚くことに、これまでのランキング結果と順位の細かな違いはあれど、主要な都道府県が、こちらもほぼ一致する結果となった。
『公園・城跡』と東京都には、人口を接点に相関性があることが分かる。


余談だが、公園数に対して東京都の総面積を計算したところ、公園がおよそ300㎡に一つがあることが分かった。
しかし、そんな間隔で公園は置かれていないのは、東京の郊外を歩いたことがある人は理解していると思う。
もしかすると、東京都では、人が集中している場所に対して、小さな公園が細かく配置される傾向にあるのかもしれない。



まとめ

今回は、心霊スポットをテーマにデータを見た。
この記事で言いたいことはひとつだけ。


みなさんも、心霊スポットに行きたくなったら、データで比較してみよう。全国心霊マップには、少なからず海外の心霊スポットも登録されているので、海外の心霊スポット調査をしてみても面白いだろう。今回とは、また違った結果になりそうだ。



ちなみに、ランキング表の詳細データはGoogleスプレッドシートで共有します。
興味のある方はご覧ください。

初めて書いた記事でしたが、楽しんでいただけてれば幸いです。

萬幸でした。


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