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少人数キャンプで身体と心の毒を抜け

令和も無事年を明け、世の中は空前のキャンプブームが続いている。
カワイイ女子高生たちのキャンプアニメが流行り(めっちゃおもしろい)、人気バラエティでもキャンプの魅力を語り尽くす企画(めっちゃおもしろい)が成り立つ。革命的なキャンプギアが出れば転売マネーゲームの餌食になり、主要キャンプサイトは事前に予約をしないと入れない。冬なのに。

そんな僕はこのブームが到来するほんの少し前、たぶん2016年くらいから、師匠である大学時代の後輩先生の指導の元、キャンプにハマり始め、現在ではキャンプ道具として車(ジムニーJB64)を購入し、素早く奥多摩へ行けるよう中央道のI.C.の近くに引っ越し、なにもない土日は基本キャンプに行く。元来無趣味だった(というよりも趣味の定義がたぶん人よりシビアだった)僕は、ついに趣味と呼べるものを手に入れ、名刺の肩書にも「キャンパー」と書く始末。

僕は声を大にして言いたい。

おーーい、キャンプは良いぞぉーーー。
特に2~5人くらいで行くキャンプはマジでいいぞぉーーー


思いつくだけ魅力を書いて見るから、ほんとにキャンプ行こうよ。なんなら連れてくし!!

⛺【魅力1】不便さを楽しみ、「生きる」ことに集中する。

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日が落ちて辺りが暗くなってきたら、僕たちは壁のスイッチを押して蛍光灯をつける。
一方キャンプでは、ランタンに燃料を入れ、シュコシュコと腕が痛くなるまでポンピングをし、燃料バルブを開け飛散した燃料に火をつけ、マントルに火が着き明るくなったら追加でポンピングをする。数時間経って光が弱くなったらまた腕が痛くなるまでポンピングする(もっと簡単なランタンももちろんあるよ!)。こうして明かりを維持しなければならない。圧っっっっ倒的に不便だ。

今の僕たちの生活は、スイッチひとつで明かるくなるし、お湯は沸くし、暑ければ涼しく、寒ければ暖かくなる。シンプルに「生きる」ために必要なものはめちゃくちゃ便利になって、その分生産活動により多くの時間を割けるようになっていると思う。そのため四六時中こむずかしいことで脳を回転させ続け、週末にはもうやめたろうかな、くらい疲れる。休日は休日でなんか小難しいこと考えるし。

不便さの中で生活をすることで「生きる」というシンプルな目的に集中することができ、日々の生活のめぐりめく思考を抑えることが出来る気がする。マインドフルネスもびっくりである。

⛺【魅力2】なんにもない、からこそできる休感日

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自然に身を投じれば、周りにはなんにもない。
目に見えるのはゆーーーっくりとたゆたう自然と、聞こえるのは自然の環境音だけだ。情報過多と言えるほど大量な視覚情報も入ってこないし、そこら中の機械から出ている雑音や、自分には関係ないのに意味を含んで耳に届いてしまう話し声やノイズもない。

五感がゆーーーっくりとほどけていくような感覚によだれを垂らしながら白目をむく。さながら休感日とでも言えようか。マインドフルネスもびっくりである。

⛺【魅力3】音が最高の調味料。飯が異常に美味い

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キャンプで食べる飯は異常に美味い。きのこをバター醤油で炒めただけのものなのに、異常ーーーーーに、美味い。家で食う8倍くらい美味い。
凝った料理を作ろうものなら、「不便さの中、工夫しながらこのクオリティかい!!!」が最高のアクセントだ。米がうまく炊けた時など狂喜乱舞である。
五感がほどけ、研ぎ澄まされていくと、耳が敏感になるんじゃないかとキャンプへ行くたびに思う。焚き火や炭のぱちぱちする音やバターや醤油がフライパンを焦がす音が、いつもよりも鮮明に解像度高く聞こえ、作っている料理がより美味そうに見える。

ボンカレーを湯煎してる時ですらボコボコと湯が沸く音によだれを垂らし白目をむく。マインドフルネスもびっくりである。

⛺【魅力4】火を囲んで話す。すんごい深い対話が生まれる

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焚き火に揺られながら、ホットワインを飲む。そして話す。
理由は分からないけど、なんかすっごい良い。急に語彙力が0になるけど、とにかくなんかすっごい良い。
知り合ったばかりの人となら、急速に仲良くなるし、気のおけない仲間といけば、普段しない話が飛び出しまくる。
あれはいったいなんなんだろう。いつか言語化したいなと思う。

⛺少人数が良いと思う理由

上記であげたものが僕がキャンプに魅力を感じていることの大まかなものだが、どれも「静」を起点に発している魅力であることが分かる。大人数みんなでワイワイも楽しいと思うが、僕のキャンプの目的とは少しずれている。
だから、僕は少人数のキャンプが好きだ。

少人数で(時には一人で)、大自然に身を放り投げ、生きることに集中し、五感を休ませ、火を見ながら深い話をする(またはゆっくり考え事をする)。

⛺おしまい

この記事を書いてみて、初めて自分が好きなキャンプを好きな理由を、可能な限り言語化できたことがとてもうれしい。

キャンプを始めるには、最低限必要な道具を揃えるのにそれなりにお金がかかるものではあるので、興味を持った人は、周りのできる人に連れてってもらったりしてみると良いと思う(僕もそこから始まったし)。

都会で溜めたその毒、抜きにいこうぜ!!なんなら連れてくし!!


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