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2023.11.14 Flint /11.15 短調

2023.11.14 Flint

友人のComic Up…こと河村くんと御茶ノ水の楽器屋巡り。彼はギター、僕はエフェクターを目当てに。眺めながら意見感想を交わし合ったりした。

5年ぶりにStrymonのFlintというペダルを試奏した。5年前楽器屋で弾かせてもらったときも感動したけど、今回もすさまじく良い音がした。楽器屋の弦が錆びたレスポールからあんな音がするなんて。悶絶。

自分のプレイスタイル的にも、同社の名器とされるBlueSkyよりこちらが合うし好きだなと思った。BlueSkyは、音があまりに綺麗で美しすぎた。名前の通りどこまでも澄んだ青空のような音で、自分の音楽には合わないなと感じた、勿論セッティングを詰めたら好きな音も出ると思うけれど。

Flintは自分の出す暗い音に素晴らしく合った。どのセッティングにしても、良い感覚になったし、トレモロとリバーブをまぜたらそれだけで軽く持っていかれるような音が出た。エフェクター一個かけるだけでこんなの、なんだかずるをしてる気分にもなるけど(この感覚って多分ほとんどの人からしたら意味不明だろうな)、良い音のためには手段は問わない。

高い物ではあるのだけど、今年中にはなんとか買えるようにしたい。

もう一台とあるディレイも試奏したんだけど、そちらの存在が霞んでしまった。楽器屋を出た後、河村君にめちゃくちゃに暑苦しく感動を語った。苦笑いしながらも聞いてくれてありがたかった。

昼にカレー、夜にうどんを食べ、喫茶店やらなにやらでたくさん話した。
彼の芯の強さと、やさしさ、毎回すごいと思う。人を傷つける言葉を彼はけして使わないし、嫌な気持ちにさせることを言わない。それは当たり前のようでいて、実はすごく難しい。素敵なことだと思う。
自分も見習わないと。

彼が先日のライブの感想を伝えてくれた。自信のあるギターになっていたと。前は歌のほうが強かったけど今はギターと歌が釣り合ってきたと。まさに自分の意志が伝わったようで、とても嬉しかった。引き続きがんばろう。

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11.15 短調

自分は聴くのも歌うのも、長調より短調の曲が好きだ(ちなみに姉は逆だと昔言っていた)。

子供の頃は「ちいさい秋みつけた」が大好きだったし、初めて音楽で泣いたのは小学生の時父に聞かされたかぐや姫の「あの人の手紙」という曲だった。今では聴くことはあまりないんだけど、重要な原体験。

(余談だけど、「赤ちょうちん」のリバーブのかかったスライドギターのアレンジとか、今の耳で聴くとちょっとTim Buckleyの「Hallucinations」みたいだ)


今日聴き直していたD.R.Hookerのこれもほぼ全編短調。大好きな作品。このクールな寂寥の感覚は憧れる、多分この感じは自分には一生出せない。

音楽聴いて寂しくなりたいし、ひとりになりたいし、孤独を感じさせて欲しい。もしかしたら、ものすごく贅沢な感覚なのかもしれないけど。音のなかに没入したい。

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