ボールパイソンの死について


ヤングサイズといった所だろうか?
まだベビーで迎えて1年ほどだった。

12月頃からマウスロットの初期症状らしき状態になり
これ以上悪化するようなら病院に行こうと考え、保温器にいれて30℃設定にしてから20分程度の間におきた出来事だ。
しばらく様子を見ていたが問題らしい問題はないように思われたので
5分ほど下の階に居りて戻ってきたところ、蛇は腹を上にしてバテていた。
私は保温器を切りすぐに取り出したが、虫の息だった。
そのまま冷たいフローリングの床に置き体を冷やして様子を見ることにした。
温度上問題はないはずだった。途中29℃と低めに設定を変更したにもかかわらず死なせてしまった。

虫の息ながら1時間以上気を失った状態で呼吸だけはしていたが、尻尾から徐々に丸まってきたので内心“死”を直感したのを憶えている。しかし呼吸は続き、なんと次第に体をグネグネ動かし始めたのだ。
不気味なのは、唾液は分泌されておらず口内は乾いていてどうみても顔は死んでいる風なのに尻尾だけは明確な意思を持って蠢いていたことだ。やがて骨をバキバキと鳴らしながら歪なとぐろを巻き、蛇の形になった。しかし口は半開きのまま頭はだらんと垂れ下がっており、どうみても死んでいる様にしかみえなかった。

それが生きている(?)彼をみた最後になった。


私は事情で家を空け、約20分後戻ってきたときには床に伸び切って完全に死んだ彼を見たのだ。

今回記事に興した理由は、一般にボールパイソンの適温と言われる温度下にも関わらず熱に極端に弱い個体がいるという事が分かったからである。

それもごく短時間で死んでしまった。
この蛇の同種を同じ保温器に入れていたが何の問題も出ていない。同じイベントで迎えた蛇だ。

今回の死はあまりに早い。

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