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第24回九州オールレディース①

久留米リバーサイドパーク
風を感じ、緑が印象的な懐かしいグランド。
懐かしい筑後川。
4年ぶりに通常開催された久留米つつじ杯、第24回九州オールレディース大会。
ようやくこの場所へ戻ってこられた。

コロナに翻弄され続けたこの3年、大会は復活しても、参加チームは復活できていないチームが多いように思う。

組み合わせ表を見ても、見慣れたチーム名がないことに一抹の寂しさを覚える。
我々も同じ。
4年前とは随分とメンツが入れ替わった。

それでも何とか新しいメンバーが入ってくれたおかげで、今もこうして大会に参加することができている。

とはいえ昔のように主婦や学生主体ではないので、なかなか仕事の都合をつけるのが難しい。
全員揃っての参加は出来なかったけれど、ばーばに出てもらってでもこの大会には参加したかった。
かつてこの大会で経験したことは、必ずプラスとなってきたから。

新体制で試合経験の無さ過ぎた昨年。
ただただ、打って走って守るだけのソフトボールしか出来なかった。
今年になりようやく試合が普通に出来るようになり、ひとつずつ課題が浮き彫りになっては潰していく作業ができるようになった。
この大会に出る意味は大きい。

前日の監督会議は紗央里に代理出席してもらった。
恒例だった懇親会までは復活とならず、会議だけとなった模様。
綾乃とあやてぃんも前乗りして、同級生3人で前夜祭を楽しんでいただいた。

いつもなら自家用車に乗り分けて行っていた遠征だけど、今年は大きな車も長距離運転手もいないので、十季観光さんに小型バスをお願い。
私は引率係としてバスで向かうことにした。

金曜日の夜22時半、砥部町役場に集合して荷物を積み込む。
大型バスじゃないから荷台はパンパン。
全国大会に行くみたいで変な感じだった。

高速道路は工事通行止めのため、八幡浜港まで下道を走る。
途中、久留米のホテルでくつろぐ3人からビデオ通話があり、相変わらず謎めいた格好の綾乃さんは一人笑いをかっさらった。
ひとしきり盛り上がった後、仕事でくたびれた子はしっかり眠りについているようだった。

乗船するフェリーは例年、松山〜小倉間を利用してガッツリ7時間ほど布団で寝るのだが、今回は八幡浜〜臼杵。
2時間半で九州に渡るフェリーは雑魚寝部屋。
エンジンが近いのか異常にうるさくてなかなか寝られない。やっと寝たと思った頃に到着してまた目覚める。
早朝というべきか夜中というべきか、AM3:40頃に大分県の臼杵港に到着した。

ここからは再びバスに乗り込み一路久留米へ。
そして前乗り組の泊まるホテルへ迎えに向かった。
途中サービスエリアで顔を洗ったり、顔を作ったり、歯磨きしたり、着替えたり。
そしてコンビニで朝食と昼食と飲料を買い込む。

ユニフォームを来た3名がタクシーのように歩道から手を挙げる姿が見えた。
気づけば空も明るく、ほとんど寝ぬまま着いてしまった。

7時半には会場入りし、軽くアップを始める。
8時半からは開会式。
大会の開会式もいつぶりだろう。
コロナ禍に突入してから初めての開会式だ。

これから県大会も全国大会も開会式が復活するものと期待。
やはり気持ちが引き締まる瞬間。
全参加チームが並び、いよいよ始まるんだという気持ちを持てる大切な儀式だと思う。

旗手はもえぴにお願いした。
チーム旗が無い頃は、砥部町の旗を借りて此処に来て、そして忘れて帰ったなとか開会式中に思い出していた。

チーム名のプラカードと共に、「つつじ杯」の名を冠するだけあって、つつじの苗木も置かれており、これまたそうだったな〜と懐かしみながら時を過ごした。

開会式が終わればいよいよ初戦。
初戦の相手は福岡県の中山運輸さん。
スコアラーの宇都宮ばーば、大会名の記載場所に「さつき杯」と記す。
あー、これまた4年前と一緒!
お花間違いよ。こんなおとぼけまでもが懐かしい。

試合は先行で始まる。
参加できるメンバーで絞り出したオーダー。
トップバッターは揺るがず、キャプテン紗央里。
その期待に応えるツーベースヒットでいきなりチャンスをメイキング。

2番綾乃にはエンドランをお願いしたかな。記憶が…
成功はしなかったけど、ワイルドピッチでランナー進んだから結果オーライ。

3番詩音、最近調子いいから打って返してもらおうとしばらく様子見。
だけどやっぱり手堅く先制点が欲しくて、やっぱり途中でサインプレイに切り替える。
紗央里、詩音コンビはサインミスの恐怖なく安心して出せる。

誰でも安心して出せるように、みんな頼むよー。いつだってヒヤヒヤなのよ。
ちゃんと伝わってるのか。

一発で決める副キャプテン詩音。
ナイス!貴重な先制点をありがとう。

4番ななみん、残念ながらセカンドゴロでチェンジ。

1回裏、マウンドには竹ぴ。
この日に帰らないといけないというので、この日にこき使うと決めて先発マウンドへ送り出す。

スコアラー宇都宮さんにはライトをお願い。御年67歳。
御年71歳の町田さんと擦ったもんだしながら、どうせ出されるなら早く終わる方がいいとライトへ行ってくれた。
ということで、私が必死でスコアをつけることに。
読めるけど書けないのです・・・
勉強しなくてはいけませんね。

ピッチャーゴロ、セカンドゴロ、サードゴロの三者凡退で抑える上々の滑り出し。

2回表、
5番あやてぃん、6番竹ぴの2人が倒れ、ツーアウトから7番もえぴがツーベースヒット!
8番宇都宮さんは打撃妨害で価値ある出塁。
9番ゆみちゃん続けずチェンジ。

2回裏、
内野安打でトップバッターを出すも、セカンドゴロ、盗塁アウト、ピッチャーゴロで無失点に抑える。

3回表、
1番紗央里が相手エラーも絡み2塁へ出塁すると、ワンアウトから詩音のヒットで一気にホームへ帰ってきて2点目が入る。
守備妨害を気にしてかスタート後すぐに失速したが、3塁コーチャーの土居さんは回れの指示。タイミングはアウトだったけどそこはスライディング技術でカバー。

その隙に珍しく詩音がちゃんと2塁へ進んでいる。これにはびっくりした。やればできるやん。
こういう一つでも先を狙うことは本当に大切。
ヒット1本打つより簡単で、ヒットよりも相手に与えるダメージが大きい。
先の塁に行く気持ちが常にあるかどうか。
行く気があれば相手の隙がしっかり見えてくる。
そしてその気持ちがあれば、守っていても相手に隙を与えないように考える癖がつく。

続く4番ななみん、見事な3塁打で足に自信のある詩音さんを返してくれた。
これで3点目。
5番あやてぃんも波に乗ってタイムリー!
これで4点目が入る。
その後は続続かずチェンジ。

3回裏、
竹内投手気持ちがラクになったか、2奪三振を含む三者凡退で抑える。
楽しそうで何より。

4回表、
ワンアウトからゆみちゃんがヒットで出塁すると、盗塁を決めて2塁へ進む。
バッターは1番に帰って紗央里のタイムリーツーベースで5点目。
キャプテン絶好調。
その後3塁まで進むもチェンジ。

4回裏、
尻上がりに調子を上げる竹内投手、5球で3人を打ち取りチェンジ。

5回表、
先ほど3塁打の4番ななみん、さっきの長打が効いて内野の守りが深いと見るや、今度はセフティで内野安打。
ただ打つだけじゃない、こういうプレーは本当に大切。
褒めたあとは、盗塁サイン見落としあとでお仕置きレベル!
ななみんのために、ツーストライクを献上したあやてぃんにちゃんと謝ったかな。
ワンアウトランナー2塁から、今度は竹ぴにエンドランをお願いしてみたところ、美しい空振りで見事な盗塁アシスト。結果オーライ・・・

ワンアウトランナー3塁とし、竹ぴの打球はセカンド後方のフライ。
セカンドが真後ろに下がりながら捕球に向かう。
私はタッチアップ行けるぞと思ったが、ランナーはハーフのため走れず。
どちらにせよ得点は無理だったかもしれないが、相手守備の捕球体勢まで考慮したスタート準備は必要ではないかと思う。
相手がドストライク返球して初めてアウトになるような場面は、どんどん走ってほしいと願う。もちろん場面にもよるのだが。
タッチアップスタートなら、セカンドがボールを取り損ねてもホームに間に合う。結果がハーフと同じであるなら、是非ともタッチアップにチャレンジしてほしい。

いつでも誰でも打って返してくれるわけがない。
「何も起こさないから何も起きない」ではつまらないソフトボールになってしまう。
どんどんゲームを動かして、走塁技術を向上させていって欲しい。
走塁の技は、試合を通じて磨いていく他ないと思うので。
この回結局無得点。

5回裏、
竹内投手は、またも7球で三者凡退の省エネピッチング。

6回表、
ワンアウトからゆみちゃんと紗央里がヒットで出塁。2人とも調子が良い。
2番綾乃さん、打てずに凹んでいたのでひとまずランナーを進めることをお願いした。
ツーアウト2.3塁としてあとは詩音にお任せ。
この回も1点が取れそうで取れない。

6回裏、
今度は8球で三者凡退。

7回表、
こちらも絶好調のななみんが2塁打で出塁。
何とか進塁打が欲しい場面でショートゴロと三振が勿体ない。
この回も無得点に終わる。

最終回の守り、7回裏、
右田投手の出番。トップバッターを三振に取り安心したか、続くバッターに死球。
だけどラストは6-4-3のダブルプレイでゲームセット。
5対0で初戦を突破することができた。

数えてみればセカンドゴロ5球、ショートゴロ6球、サードゴロ3球、ピッチャーゴロ2球と内野ゴロが多かったけど、みんなエラー無くしっかり守ってくれた。
特にななみんもえぴの二遊間のコンビはよーく仕事をしてくれた。

竹ぴも打たせて取るピッチングで野手のリズムを作ってくれた。

欲を言うとするならば、やはり攻撃で得点チャンスを逃さないことだ。
取れるときに取れるだけ取っておかないと、いつ何時何が起きるかわからない。
ソフトボールに安心な得失点差は存在しない。
厳しい見方をすれば、ヒット12本で5得点はやはり寂しい結果と言わざるを得ない。

フルメンバーでないし、いつもの打順とも違ったけど、個々にその時々の自分の仕事を理解して仕事ができる選手であってほしい。
この大会の経験は、必ず全国にも通じる。

この後はベンチを移動して2回戦へと挑みます。