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大切にしたい人財

それぞれの地域に存在する地域おこし協力隊。募集した行政側にはっきりした目的や展望がないまま、何となく配属先が決められて、右往左往する協力隊員が多々居そうな話を聞きます。

出る釘は貴重だ!

直接何人かの協力隊の話を聞く機会が有り、地域によってかなり扱いに違いがあることもわかりました。行政とのコミュニケーションが上手く取れず動きづらいとか、担当するはずの仕事がなくなり、思ったことと違うことをすることになってしまったとか、もう2年が過ぎたけど自分で何をすればいいのかわからない!とか。。。任期終了後何をして生きて行くのか見えていない不安感を聞きます。
その中でピリリと山椒のような女性に出会いました。彼女は現役協力隊です。やりたい事があって、その場所ならそのやりたい事に近づけるかも?と移住を決め、丁度地元で目的に添えそうな”観光課”所属の協力隊の募集があったので応募した、という経緯のようです。

ところで、協力隊の規定には色々あるようで・・・
例えば「公用車の貸出」=町で借りてくれるそうですが、彼女は自分の車があるから勿体無い、と断り燃料費のみ受け取ることになったものの、通常と扱いが違うのであまり良い顔をされなかった、とか。
また、自分で企画したイベントも、儲けてはいけない(?)とか・・・。
せっかく自分で考えて動こうとしても、規定に合わないことをするのは”出る釘”扱いにされてしまうようで、動きづらい場面があるようです。
それでもブレずに突き進む彼女はなかなかのピリリ者!
ついに自分で企画したことの実現のため、クラウドファンディングを始めたのです。協力隊が受け取れる活動費では認められない&足らないことをするために・・・

彼女の奮闘は、ついに・・・

彼女は植物のシダが大好き!シダのことを探求し、シダの絵を書きまくり、しだのすみかをコツコツと作り上げ、シダにまみれるハイキングを企画し、「旅する胞子」としてシダの話をしに旅もします。そしてもちろん、”しだのすみか”がある吉野山のPRをしまくっているのです。すごい発信力、なのです。こんな協力隊、なかなか居ない!と驚きました。

そしてこのほど”しだのすみか”にある倉庫を改装して新たにLaboを作り、そこへ薪ストーブを設置するための費用をクラウドファンディングで集めようと奮起しました。

自分の車に鉢植えのシダを始め、様々なオリジナルグッズも積み込んで、呼んでもらえる場所へ10日間ほどのトークキャラバンを決行!
そしてついに・・・クラファン・コンプリート!させてしまったのです。

もちろん、地域おこし協力隊に求められることや、すべきことなどは地域によって様々であり、またクラウドファンディングすることの善し悪しなどの問題は別にして、私は自分で考え、自分で動ける彼女の行動する魅力に惹かれてしまいました。

好きなことに突き進む!私もできることから始動しようと思います。

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