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風景の空想文

思いあまって詩を書けば
1年後には黒歴史
10年後には宝物

①テキスト(人間)→②テキスト(AI)→③イメージ(AI)→④テキスト(人間)

①作りたい風景を漠然と決める(例えば「池」)
②テキスト生成AIに画像生成AIに依頼するためのテキストを作成してもらう
③画像生成AIで画像を生成
④その画像を見ながら文章を作る

このページには④の文章を置いています。
…というつもりでしたが、①だけで作成したものもあります。


1 風が木々を…

風が木々を揺らした。目の前にある池は硝子のような水面で、時が止まっているようだったのに、薄緑色の葉が落ちて、波紋を作った。水際では深紅の小花が咲き乱れていた。足元が湿っている。どこからか笛の音が聞こえる。対岸の霞の向こうに二つの塔が見える。僕は、右手に鍵を握りしめていた。
(2023.03.27)

2 花が終わり…

花が終わりかけている古樹だった。根元の土は削られていて、その根は丸見えになっていた。隙間だらけの根の間から水が滴り落ちて、小さな滝ができていた。彼は、ときおり枝をしならせて、おいでおいでと誘ってきた。風が吹くと芳香が強まる。どうりで、多くの術者が取り込まれてしまったわけだ。
(2023.03.27)

3 役目を終え…

役目を終えた機械が安置される森。どうして森なのかと不思議に思っていましたが、彼らにまとわりついて錆を食べている菌糸類とそれに覆い被さっていく苔の大群を見て気づきました。ここは、動かなくなった機械から産まれた森なのだと。まだ仕事をするのですか。聞いても答えはありませんでした。
(2023.04.02)

4 泥の中から…

泥の中からつるんと脱皮したと思ったら、ぽちゃんと落ちました。私が眠っていたのは池の堤だったようです。青色の水の中を沈みながら手足を振り回すと泥粒が溶けていきました。青い水? いいえそれは空の青でした。私の口から出た泡は、空に向かって消えていきました。ぷくぷくぷく。
(2023.04.07)

5 海からきた…

海からきた緑の触手の怪物達は、大地から水を吸い、太陽の光を遮りました。ここは楽園ではなくなりました。苦しいよ。水と光だけじゃない。何かが変わってしまったよ。だけどわからない。わかるのは苦しさだけ。ああでも、僕達以外のみんなが謳歌している。そうか僕達は消えていく。
(2023.04.18)

6 残った雪を…

残った雪をどうしたらいいだろうと思った空は、ふわふわの雪にぴったりのふわふわの葉を茂らせる木を見つけました。冬はとうに終わって、そろそろ春も終わるころ、中空からこっそりと降らせます。雪は、葉の上で花のふりをして鳥や虫と遊びます。だから春の終わりは少し寒いのです。
(2023.04.22)

7 足裏の感触…

足裏の感触は土なのです。しかし、水のように流れているのです。そして私の姿を映しているのです。しかし私の足は流されることなく、その上を歩いているのです。一歩進めば、ぽつぽつと、草に明かりが灯るのです。こうも魅かれるのは、ここが魔の道、帰ることはできないのでしょう。
(2023.04.23)

8 キノコとク…

キノコとクラゲの違いがわかりますか。私はわからなくなりました。眼前に浮遊している物体が、キノコなのかクラゲなのかわからないのです。森にいるのだからキノコの仲間ですかと聞くと、半透明の傘状の頭部は、ユラユラと笑ったようでした。そして長い足で巻き付いてきました。
(2023.04.23)

9 霊璃の森に…

霊璃の森に夜が来ました。影は透けて雫になり、光は転がって音になりました。虹の帰還を待ちわびて、霧の精霊が騒ぎます。姿を見せていいのです。姿を隠していいのです。樫の木が笑って、落ち葉が絨毯になりました。風は遠慮深く空に昇り、月は今日もお気に入りの泉で水浴びをします。
(2023.07.04)