くさびや日記001 -心が動いた瞬間-

心が動いた瞬間と、事が動いた瞬間。

この2つが組み合わったことで、自分は今(2021年4月)、半年前には想像もつかなかった立場にいる。

2020年11月、渋谷。
中学校からの友人3人。ご時世により集まる頻度が少なくなったが、この日は久しぶりに息抜き。
単価と満足度が反比例している渋谷横丁の焼肉屋にて、話の流れはキウチの人生相談のターンに。名のある企業に勤め妻子を持つ2人に対し、僕は全く違う生き方をしている。それがなんだ、と自分でも思っているし、どっちが偉くてどっちが幸せだ、なんて議論は不毛。それぞれ必死にやっているし、それぞれに悩みがある。

それぞれに人生相談をしても、3人とも同じ年数しか生きていないので、ほとんどの場合答えなんか出ないし、実際相談者も正解が求められると思って相談しているわけではない。話して共有してやんややんや言い合う、それが心地よく、意外と次に踏み出すパワーにもなるのだ。

しかしその日、僕は明確にあるきっかけを掴んだ。

「店を持ちたい。まあ5年から10年後には実現したいかな」
こんな、誰にでも言えるような中身のない夢を語った僕に、友人Sはサラッと言った。
「2年か、長くて3年じゃない。時間がもったいないよ」(かっこよく要約)

具体性の無かった僕の夢が、その言葉を聞き、突然「あ、俺、やらなきゃいけないんだ」という目標に変わった。

とはいえ、そんなに簡単な話ではない。その場ではハッとしたものの、具体的に動き出すには貯金もモチベーションもアイディアもまだ足りていない状態だった。
確かにそうだけど、そんな事言ってもねえ。一歩進んだんだか、進んでないんだか。まあいつもの感じだった。

と、これで終わっていたら、きっと何も変わらず今も粛々と本業だけに勤しんでいたはずだ。

次の動きは、2020年12月。
ある「事」が動きます。


追伸;
友人Sには数年前「プロポーズを決心さす」という、大事なキッカケを僕が与えた実績があるので、これでおあいこである。


つづく。

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