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一銭の得にもならぬ事に。

柔道男子66㌔級頂上決戦。痺れました。

果たし合いですね。あれは。
剣豪ふたりが真剣を手に対峙したら、そりゃそう簡単に勝敗は決しないものですね。

格闘技ファンなら憧れる「道場マッチ」という、なかば都市伝説のようなものを遂に目の当たりにしてしまった気分です。

そして私は思いました。

柔道は、コロナ禍で生き残れる。
観客は要らない、むしろ観客を拒絶する部分にこそ魅了されていたりする。

あってもおかしくないはずのプロ柔道がいつまでたっても出来ない理由が、昨日の一戦でよく解りました。

それにしても、
あの二人は何ゆえにあそこまで…
あっ、そうだ。これは昨年のラグビーW杯でも思ったことでした。
〈一銭の得にもならぬ事に〉

私は、金にもならぬ事に人生を賭けたりしません 苦笑

にも関わらず昨年のラグビーに、昨日の試合に、強烈な憧れを抱きます。

サッカーやボクシングのような ー 巨万の富と、騒然としたヨーロッパのスタジアムや眩いラスベガスのリング ー 成り上がりの図式がわかり易い競技とは矢印の方向が違う物の正体とは?

その問いは、

世界はコロナ前の姿に戻れるのか?
いやいや、だけど戻っていいのか?
そもそも戻りたいのか?

という問いに重なるように思います。

ホントはみんな〈一銭の得にもならぬ事〉に人生を費やしたいのかも知れませんね。

世紀の一戦を1時間近く煽りに煽った末に、肝心の試合が放送時間内に終わらなかったTV東京らしいズッコケのように、これまでの価値観が、さらには社会構造が、大ズッコケして転換が始まるときが、
来るかも。来ないかも。知らんけど。

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