2024年10月のこと
10月もいつもながらあっという間に去っていった。
振り返ると、もはや存在していたのか?って思う。
10月は特に、外で食事することが多かった。たくさん美味しいものを食べたけど、それでも今この瞬間に食べている物の方が美味しい、というか実感としてある。自分でささっと作ったものだとしても。
当たり前のことだけど。
「ストレス脳」という本で、「人間の脳は幸せが長続きしないようになっている」というようなことが書いてあった。
狩猟採集時代、1本のバナナをやっと見つけて食べた喜びがずっと続いたら、その後生きていられなくなるから。
幸せだったことを忘れていくのは、自分が生きていくためだと思うとなんか安心する。
そんな中でも、先月の出来事でしっかりと覚えていることを少しだけ10月のまとめとして残してみる。
自分の子宮をカメラ越しに見た瞬間
不妊治療の一環で、子宮鏡検査をしたときのこと。痛みに耐えながら初めて見た子宮内部の様子は今も鮮明に頭に残ってる。
生きているうちに、あと何回この目で自分の臓器を見れるだろうと思うと、かなり貴重な経験だったんじゃないかなあ。
まさに、薄ピンクの数の子、だった。
私が妊活にまつわる本を作るとしたら、タイトルにつけよう。
歯医者で言われたひとこと
2年半ほど通ってる歯医者に定期検診に行ったときのこと。
話の流れでロンドンに引っ越すことになったことを伝えると、よく対応してくれる歯科衛生士の方から「また一時帰国したときには顔見せてくださいね」と言われた。
何か優しい言葉がけをもらえるなんて想像してなかったので、ノーガード状態だったからか、すごく驚いたし嬉しかったのを覚えている。
もちろん商売だから言ってくれたのかもしれないけど、とっさにそんなことを言えるなんてすごい。
今の私を思いやるだけでなくて、少し先の未来までも含めた言葉なところが、なんか小さな拠りどころのように感じられて安心した。
11月のこと
昔から、人に優しい言葉をかけたりするのは苦手だった。
自分はすごく一生懸命考えて伝えても、相手にとって嬉しいのは一瞬だけですぐ忘れ去られるから、なんか虚しいなって思ってた。
でも、もし幸せな気持ちは基本的に一瞬しか続かないものだとしたら、それ以上のことはもう起こりようがない。
だから自分でも相手でも、一瞬幸せを感じたらそれが全て!ということを意識してみようかな。
幸せを感じては忘れながら過ごす11月はいかに。