現在の妖怪ネクロについて

・妖怪ネクロについて

妖怪ネクロとは酒呑童子の進化時効果の元の攻撃力・体力(カードに記載されているスタッツ)が1のフォロワーをプレイした時に1ターンに1度疾走を持つという効果を使った。ミッドレンジ型のコンボデッキです。
そして未だに明確な『テンプレデッキ』というものが出回っていないデッキでもあります。

画像8

・妖怪ネクロの現在の立ち位置について

GameWithのtier表で式神ウィッチ・自然ドラゴン・コントロールエルフ(リノセウス軸)と並んでtier1に君臨するデッキの一つです。
アルティメットコロシアム環境的には式神ウィッチが断トツで多いですが自然ドラゴンと2位の座を争ってる立ち位置です。
ただ妖怪ネクロにも前寄せの型と後ろ寄せの2種類に大きく分類されます、前寄せと後ろ寄せで有利デッキと不利デッキが大きく分かれていきます。

・妖怪デッキの確定採用枠と自由枠について

基本的に妖怪ネクロを作るに際してこのカードは基本的に確定で入ってくるカードだと思います、シノブだけは人によって枚数は変わるかもしれないですがそれ以外のカードは基本的に3枚採用されるでしょう。

・確定枠

確定

・自由枠

自由枠

よほど変わった構築でもしない限り、主に採用確定枠のカードとこの枠の中から40枚のデッキを作っていくでしょう
そしてここで問題なのが妖怪ネクロには前寄せと後ろ寄せの型に大きく分かれているという事です。

・前寄せ型に特化させた時役割を持つカード

アグリ

ミーノ はっきり言うと1コストでエンハンスでバフされて疾走が可能だからです。エンハンス7で6/6疾走になるのでこのカードがフィニッシャーになる場面多いです。前寄せの中核となるカードでもあります
ニコラ 無限リソース(攻撃力4以上にならないが強化されて帰ってくる)はドローを削ってる前寄せの型には有効な火力確保手段です。ニコラの効果で手に入る禁絶のバーン効果もリーサル手段になりえます。
スカルクレイン 火車に引っかかることのない2/2/2という標準スタッツを持っていながらラストワードで1/1/1のスケルトンを手札に加えることができます。そのスケルトンは酒呑童子発動後はクイックブレーダーに化けますし百鬼夜行を使ってより強力ネクロマンスフォロワーと交換も可能です。
ヘリオ 妖怪ネクロにおいて先3最強のカードです。後3で酒呑童子が引けてない時に火車を出す以外は3ターン目はヘリオになります。

・後ろ寄せに特化させた時に役割を持つカード

コントロール系

極光の天使 2/2/2で疾走打点を抑えるカードです。ミラーではギンセツが出てくるであろうターン・対式神スペルブーストを計算してクオンがきそうなターンに・対自然ドラゴンは相手の進化回数を計算してカヤの出てきそうなターン・対コントロールエルフはリノセウスのプレイ回数で判断して使ってください。
グール ドローソース。後ろ寄せにするのではあればドローソースは必要です。何も語る必要はありません。(ニコラ食べたら2/2になります)
ソーラ 前寄せに入る可能性はあります。クオンに対するカウンターカードです。ソーラエンハンス発動+進化でクオン本体と天后を返すことが可能です。それ以外にも使える場面は多いです、シズルに隠れてるカゲミツなど2コスト進化で2面処理できるカードはやはり優秀ですよね。
トート レジェンド版のスカルウィドウ。ファンファーレ効果は基本的に発動しないものと思ってください。
スカルクレイン 前寄せにも入ってましたたが、後ろ寄せの場合はのスケルトンは完全に百鬼夜行やグールの弾としての役割のみになります。(先5で酒吞童子を3/6残すために相手の体力1を処理するのにたまに使うときあります)
悪意の憑依 ネクロマンサーを代表する2コス除去カードですね。当然後ろ寄せには入ってくるカードです。
座敷童 主に高い厄介なラストワード持ち(式神・ヘリオなど)を消滅させて相手のテンポを遅らせるのが主な目的です。エンハンス6の自動進化もユニオンバーストと相性もいいです。
シヴァ 万能守護としてVEC環境からずっと1枚採用され続けてるカードです、後ろ寄せの妖怪ネクロからも勧誘されました。
自分は採用はしていないのですがスペクターも採用される候補に入ります。

・前寄せの際の構築とプレイングと長所短所と相性

アグロ妖怪さん

前寄せにした時のデッキはこんな感じになるのではないでしょうか?
トートは後ろ寄せのカードではあるんですが流石にトート入れないとアマツみたいな脳死右手デッキと変わらないデッキになりかねないですw
プレイングは基本的に顔を殴るラッシュラッシュラッシュです。基本的に考えることは少ないと思います進化前のカオスウィザードや有利交換の時に悩むくらいでしょうか

長所
・リーサルターンが早い 
このマナカーブです序盤から展開して圧殺しながら顔をガンガン殴って最後はミーノや雪女のエンハンスのバフ疾走でとどめというのが主な戦い方です
・考えることが少ない 
とりあえず基本的に顔を殴ってエンハンスのミーノや雪女でとどめというリーサル手段を見て組んでるのでそこに向かって突っ走るだけです。リーサルターン早い事も相まってランクマ向きです。
・後攻でも押し切れるパワー 
後攻でも酒呑童子が早いターンに進化できたり、シノブの進化で場のフォロワーを強化できたりできるので別に後攻でも悲観する必要はないです(先行のほうが有利なのは仕方ないですけど)後攻ならではの7ギンセツもあります
最近の式神はクラシカルソーサラーで守護を立ててくるので式神には有利とは言えなくなりました(クラシカル発表時からずっとスペルブースト系の守護はダメだって言ってたんですけどね・・・なぜかナーフされませんでした)ただ自然ドラゴンと自然ウィッチには有利に立ち回れますただその2デッキに強いだけで他のtier2以下のデッキには後ろ寄せのほうが安定します。個人的には自然ウィッチも自然ドラゴンも大嫌いなデッキなのでその2個に有利ついてるってだけで使う価値あります。対コントロールエルフはリノ型には有利です、粘るタイプ(いわゆるミルゼウスってやつでしょうか)には不利が付きます
tier1の自然ドラゴンとコントロールエルフに対しては前のめりのほうが安定して勝てるでしょう、式神は互角といったところでしょうか?

短所
・リソース切れ 
ここばかりはニコラやスカルクレインだけではどうにもなりません tier1のデッキには勝ちやすくてもその他有象無象のtier2以下のデッキには右手力が大きく要求されます
・回復や守護の多いデッキが本当にきつい
 後半に大ダメージを出せるようなカードが特別あるわけではないので☝でも上げたリソース不足も相まって後ろ寄せより遥かに不利がついてしまいます。

総評 前寄せにすることでリーサルターンが早く頭を使うことも少なくてtier1に勝ちやすいもののtier2以下に対しては後ろ寄せより安定して勝てないです。ミラー(後ろ寄せ)・守護ビショップ・ミル型コントロールエルフには後ろ寄せより不利ですが、自然の2台巨頭(ウィッチ・ドラゴン)には後ろに寄せるより勝てるといった感じでしょうか、正直自然に勝てるっていう点が大きいんです。

・後ろ寄せの際の構築とプレイングと長所短所と相性

コントロール妖怪

後ろ寄せだとこんな感じでしょうか?
こっちのほうが多分妖怪ネクロと言われるデッキタイプらしいのではないでしょうか
前寄せに比べてドローソースと対応力を高めてセレス・酒呑童子・ギンセツを全面的に強く使う構築となっています。こちらは相手の動きとデッキに対応しながら酒呑童子・セレス・ギンセツのパワーで9ターン目以降に勝つというのを目的としたデッキというプランを取ります。

長所
・見れるデッキの幅が広い 
アグロヴァンプ・リオード・進化ロイヤル・守護ビショップ・アマツ・ネメシスと高い対応力を生かして有利に立ち回れるデッキが前のめりより遥かに多いです
・妖怪デッキらしい戦いができる 妖怪デッキの中核を担うギンセツ・セレス・酒呑童子をしっかり生かして戦う事が可能、自然デッキと当たらない限りはこちらのほうが基本的に楽しくプレイできる
・事故率が低い ドロソを多く積むことで下振れの事故死の確率が前寄せに比べてはるかに少ないです

短所
・1試合が長い 
前のめりと違って対応しながら戦うので長い試合になる(平均1~3ターンくらい)
・前寄せより頭を使う 考えることが多いですのでランクマなどを長時間すると試合数のわりに疲れてます
・自然軸のデッキとの対面が過剰なストレス 対応力で戦うデッキなので蓋デッキの代表自然ドラゴンと自然ウィッチには基本的に勝てません、正直対面ドラゴンなだけで萎えるし自然ウィッチは式神のほうが強いくせに当たるのは非常にストレス。この不愉快2台巨頭に勝てないのが最大の短所ともいえる。

総評
総合力で言うと後ろ寄せのほうが遥かに高いですが、相対的に前寄せのほうがtier1デッキと自然の二台巨頭に有利ついてます。
デッキ対応力と事故率の低さの面では後ろ寄せのほうが遥かに優れてると言えます

結局どっちがいいの?

ここは正直感覚によって変わります
自分的にはtier1デッキと自然の2つに有利取れるという意味では前のめりのほうが現環境ではいいのかなと思います。正直今の環境は難しい。

妖怪ネクロマンサー

最後にこれが自分の使ってるネクロです。基本的な軸は前寄せですがシヴァを採用しています。

・結局妖怪ネクロとは?

基本的に妖怪ネクロはコンボ系のミッドレンジ軸と言っていいでしょう、人によってデッキが前寄せ・後ろ寄せと明確に分かれててその中でも採用されるカードの数・種類がバラバラでtier1でありながら明確なテンプレデッキが存在していないのはこの環境での妖怪デッキがいかに総合力が高いかわかります。このことからランクマよりBO3などの大会向けのデッキなんだと思います。
アディショナルカードまで近いですので環境はすぐ変わっちゃいますが、妖怪ネクロはコロシアム環境いい立ち位置で本当に楽しいデッキだなって思ってます、未だに前寄せと後ろ寄せでどちらが正解か確立されていないのでアディショナルカードで妖怪ネクロは本当の意味で完成なのかなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。


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