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追憶のポエミー【詩集】

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#記憶

to You

雨音の響くバス停で 窮屈に握る折り畳み はみ出た肩が濡れながら 袖が湿って重くなる 小さなブーケをぶら下げて わたしはひとりで立っていた “Happy Birthday to You” 頭の中で歌ったけれど この声はそこへ届くでしょうか 思い返すのは笑顔のあなた あなたと一緒に微笑むわたし 会えないあなたは笑えてますか 選んだ暮らしは楽しいですか まあるくほころぶ赤い薔薇 名前も知らない青い花 外では変わらず雨の音 茎が斜めに揺れている 水道の水を溜めた瓶 一粒の泡が浮