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思い出の本を再び

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📚私の思い出の一冊 📕

G.D.グリフィス
『荒野にネコは生きぬいて』

小学3年生の時、この本の読書感想文を書いた。
人間に捨てられた上、その後のあまりにも壮絶な1匹の猫の運命の話。でも決して諦めることなく、必死に生きぬこうとする猫に胸を打たれた。
荒野の厳しい環境を生きぬく猫の最後が、あまりにも悲劇的で、泣きに泣いて、こんな本を読むんじゃなかったと思いながら感想文を提出して、1日も早くこの悲しい本のことを忘れようと思った。子供には残酷過ぎる内容だった。

しかし、その感想文が学年代表になり、さらに学校代表になり他校に行き発表することになった。来る日も来る日も私はこの本に向き合い、この猫のことを考えなくてはならなくなった。苦行だった。
小学生の頃の記憶は"荒野に猫🐈"しかない。

Book Cover Challengeをするにあたって、母に「本棚から"荒野にネコは生きぬいて"を郵送して。」とお願いしたら「あら!あの読書感想文書いた本ね!あ〜っ惜しい。もう40年経ってボロボロだったから、お父さんが先月古書に出しちゃったわ。」
え!捨てたん?ガーン🙀 恐るべし父親。
娘の本を勝手に捨てとるんかいっ💧
でもAmazonで探してみたら、見つけた!
送料込みで380円で綺麗な新古品が昨夜届く。

40年以上経ち、この本を再び読み、著者がイギリス人🇬🇧だったことや生い立ちを知る。
初めてこの本を手に取って読んだ時の感覚を文章から思い出して再び悲しい気持ちに。

この本を大事にしたい。

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