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ロックバンドの歌詞に学ぶカウンセリング

最近、My Hair is Bad という3ピースバンドが好きでよく聞いています。
人間味ある生々しい感情をありのままにした歌詞が魅力です!

今回はそんな共感度の高い歌詞を、カウンセラー目線で見てみました!

今の彼氏は煙草吸うし 背が低いし色が黒いし
今の彼氏は変な香水 いかついサングラス
どうなの?
前の彼氏の僕はどうだ
煙草吸わないし背も高いし
幼馴染だし すぐさま休み取れるし
どうなの?
(元彼氏として)

認知の歪みの一種、「感情的決めつけ」ですね!

自分の感情を根拠にして状況を判断すること。ネガティブと言われる方はすべての出来事を否定的結論に導いてしまいます…。

未練のある元彼女の、今の彼氏に対して負の感情が強くて、論理的根拠もないのに「あれもこれもダメだっ。」という決めつけが凄いですね!

恋は薄まって でも愛はまだ残っているよ
もう会えないよ
だって 恋人ができたんだ

(恋人ができたんだ)

はい、防衛機制の「合理化」です。

満たされなかった欲求に対して、もっともらしい説明をつけることで認めがたい現実から目をそらすこと。

そして「置き換え」も見受けられますね。
本当の欲求を抑圧し、身近で手に入れられる欲求を満足させて充足すること。

自分にはもう新しい恋人がいるから…と、まだ未練タラタラの元彼女への想いにフタをして自分を守る防衛本能です。

ただいま と鍵を開ける音に
おかえり おつかれ って言って
君は ん って顔して
僕はキスして応えた

(接吻とフレンド)

このキスは、交流分析の基本概念「肯定的なストローク」です!

人は誰しもストローク(関わり)を求めて生きている。
全く無視されるくらいなら否定的でもストロークを受けた方がマシだと言う人もいます。

毎日繰り返されるこのキス。そして、おかえり。おつかれ。そんな日々の言葉も肯定的なストロークの一つ。
このストローク(関わり)を求めて日々人は生きている…。そう強く思わせる歌詞です。

こうして二人でいるとさ
時間が戻っていくみたいだね
「もしもあなたが嫌じゃなきゃもう一度」
そう言うと笑ってた
ねぇまさか また夢だ

(幻)

「予期していたものが起こらなかった転機」が起きてしまいました…

転機を分析したシュロスバーグは、
「予期していたものが起こる転機」に対して、「予期していたものが起こらなかった転機」があると言います。

誰しも日々、人生の転機と向き合っています。そして選択を重ねキャリアを積みます。

復縁を求めたときに、笑って応えてくれる元彼女を予期して期待したのでしょう。まさか…夢でした。予期していたものが起こりませんでした。

カウンセラーはこのような転機にも落ち着いてクライエントと向き合い、乗り越えられるよう支援します。

キャリアカウンセリングは遠い学問ではないということを、感じていただければ幸いです。

そして良かったら、My Hair is Badの曲を聞いてくださいね!

こうしてカウンセリングを面白くわかりやすく伝えられないかなと日々考えています。

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