20年前

あの時はたった5人で小舟に乗って船出をしたというのに

一時は沈没しそうになったけど

小さな漁港に立ち寄る度に

乗る人も増え船も大きくなっていき

これからは大きな外海に出航だ

新しく乗る人たちは知らないが

これからもあちらこちらの港に寄って

船も大きく船員も増え

まるで最初から大きな船だったみたいな

冒険は続けれど大きな船の船底でエンジン相手じゃ

分かるまい

だから船長さんの言う通り

海図を開き夢語り計画しては会議して

号令すれば船は行く思いのままなすがまま

身を委ねれば繁栄と成功の興奮を味わうことができるだろう

まるで最初から大きな船だったと

小舟のことは誰も知るまい

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