Far Skyという素晴らしいインディーズゲームに捧ぐ
1.はじめに
はじめに、私はインディーズゲームが好きである。
数百円~数千円で買えるにも関わらず、大手会社のゲームと同等かそれ以上のゲーム体験をもたらしてくれる彼らのことを心から尊敬している。
具体的なタイトルで言えばKenshi、Hotline Miami、Risk of Rain、最近だとVampire Survivors等が挙げられるだろうか。
数年前に「Far Sky」というインディーズゲームをプレイした。
海底版Minecraftといった感じのゲームで、所々荒削りではあったものの値段以上に楽しめた事を記憶している。
10時間足らずでクリアしてしまい、それ以来記憶の片隅にあるゲームだったのだが…
2.Far SkyがSteam Storeより削除される
2022年3月20日、いつものようにSteamを起動したところ、「Far Sky」という懐かしい文字が目に飛び込んできた。
開発者より「The End」というタイトルで投稿されたそのスレッドは、
数日内にFar Skyを含む自社の全てのゲームがSteam Storeから撤去されるという余りにも悲しい内容だった。
プレイヤーへのシンプルな感謝のメッセージを除けば他に何も情報がなく、ユーザーからの投稿欄を見ても心配する声が多かった。
(勿論私もその一人だった)
そして4日後、「Postmortem The Farsky Interactive Story」というタイトルでこれまでのゲーム開発の経緯、撤去に至った理由などの詳細が語られた。
Far Skyに関わる部分を要約すると、
また、Far Sky以外のゲームプロジェクトが商業的に失敗してしまったこと、それが原因でゲーム開発に疲れ、インディーズでのゲーム開発を終える決断をしたこと、現在は別の会社で働いていること等が語られている。
3.本件から感じたこと
まずはっきりさせたいのが、SubnauticaはFar Skyと比較して、ボリューム・グラフィック・自由度等、ゲームとしての完成度は遥かに上を行っている。
いち消費者目線で言えば、今Subnauticaを差し置いてFar Skyをプレイする意味はほとんどない。
ただし、(真実は今となっては分からないが)
一つ言えるのは、Far SkyはSubnauticaよりも前に発売されているという事だ。
もし私の(そしてほとんどのFar Skyプレイヤーの)邪推が事実であったならば、
インディーズゲーム開発者の素晴らしいアイデアを大手企業がかっさらい、彼らを遥かに超える成功を手にしたのだとすれば、
それは非常に悲しい事だと思う。
制約なく自由にゲーム開発が出来るインディーズ形態だが、このような落とし穴もあるんだなと思った。
もし会社の規模が小さいという理由だけで不利益を被るのがこの業界の常であるならば、すぐに改善して欲しいと心から願っている。
4.まとめ
今年4月にはFar Skyはストアから撤去され、新規購入が出来なくなってしまう。
それ以降我々はSubnauticaしかプレイ出来なくなるが、この名作の陰には
Far Skyという革新的なインディーズゲームがあったことを忘れないで欲しい。
最後に、この素晴らしいゲームを作って下さったTim氏とチームの皆さんに心からお礼を言いたい。
本当にありがとうございました。
以上
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