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失恋の通夜ぶるまいに、アフタヌーンティー。

いきなり私事で恐縮なのですが、
約10日前に恋を亡くしました。通算3度目の失恋です。一番みっともない恋愛でもありました。

彼とは1年2ヶ月のお付き合いで、ゆくゆくは結婚も視野に入ってました。
決して順調ではなかったな、と私は思ってます。相手はどう受けとめていたんだろう。繋いだ手を離すことを選択したのは彼なので、やっぱりどこかで息絶えてた恋ではあったんだろうな。

別れてから3日は泣き叫びました。
身がちぎれそうなあのかなしみ。気絶するように1時間寝て、起きたらまた泣きました。本業も副業も休みました。
動けるわけないよー。

でも人間ってしたたかなもんで、心の隅では「失恋ロールプレイ」をやってる自分がいるんです。
ここまでは友達に頼ってOK。取り乱してOK。縋ったってOK。
でも1ヶ月したら落ち着こう、そのために今の内に苦しんでおかなきゃ、みたいな。私は失恋を甘く見ていました。

失恋して私がなくしたものは

「彼氏という存在」でもなく、
毎月のデートの予定でもなく、
彼とあったはずの未来でもなく、

付き合うことを決めたときには確かにそこにいたはずの、年下なのに尊敬できる、一人の男性の友人をなくしちゃったんです。 

私は本当に、彼の人間性を愛していました。
大好きでした。

理性的な人でした。
自分を律することができる、他人にも自分にも厳しい、礼儀正しい人。彼の中に筋が通っているところも好きでした。他人を蔑ろにしない礼節も持ち合わせてました。
心の芯がぐずぐずの私は、思い余ってその心根の潔さに惚れこんでしまって、
伴侶という形ではなくても、この人が死ぬまで寂しい思いをしないように寄り添いたいと思っちゃいました。
私の持たないものをたくさん持つ彼を、心の底から尊敬していました。

ほんとはね、人間ってそんな美しいところばかりじゃないんです。
そうなんです。当たり前です。でも、わからなかったなあ。

彼は本当に最後ギリギリまで、その付き合いだした頃のまま頑張ってくれました。
私はつじつまの合わないこと、見ないふりしていました。
恋人という距離まで近づいたがゆえに、見えなくなったもの、たくさんありました。

「元彼」となった彼の振る舞いに、1年2ヶ月の霧が晴れてくような気がした。
2週間前まで全力で好きだったはずの彼が知らない顔をしていました。
1番。辛いです。
恋を失ったことなんかよりずっと、ずーーっと辛いです。

私なんにも見てなかった。都合の良いことだけ押しつけた。

私は人に一目惚れをしません。男性でも女性でも、私の持たないものを内面に持つ人が好きです。尊敬が愛になって、そのうち嫌われたくないと思ってしまうんです。

私の友人が彼を非難すると、私は叫びだしそうになります。
色んな友人の距離の近さゆえに、もうどうしたらいいのかわからなくなってSNSを断ってしまった。
優しい友人たちが恋の喪中から私を連れ出そうとしてくれるのが嬉しく、そして心苦しくて、これをぐちゃぐちゃなまま書きました。

まだ喪に服したい。
次なんて考えられないです。
私は見栄張りの強がりだからもう次のあてがあるなんて笑うけど、そっとしてください。
失った恋と美しさを弔わせてください。

まわりくどかったり、わかりづらかったらごめんなさい。
どこかに残しておきたかったんです。
本当に本当に尊敬していたんです。
今でも幸せになってほしいと心から思っているんです。
未熟だった自分もまるごと書いておきたいんです。
だから、来世では添い遂げられたらって思うんです。

たまに怒って、悲劇のヒロインを演じて、泣いて、人に迷惑をかけて、それでもあと数ヶ月したら忘れてしまうこの私の心をここに残します。
本当に好きでした。本当に、幸せになってほしいです。

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