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公園、使ってますか?

普段、公園を利用しますか?

皆さんは普段公園を利用していますか?

国土交通省は都市公園の役割を以下のように掲げています。

良好な都市環境を提供します。

都市の安全性を向上させ、地震などの災害から市民を守ります。

市民の活動の場、憩いの場を形成します。

豊かな地域づくり、地域の活性化に不可欠です。

インフラとしての機能の他にも、憩いの場であり、地域の活性化の場でもある都市公園。せっかく市民に開かれているのだから使わないともったいない場所でもあります。

少しでも、市民の場である公園を使ってもらうにはどうすればいいでしょうか?現状は、規制ばっかりされてボール遊びや犬の散歩すらままらなくなっています。そんな中でも、市民や行政、民間の人たちか力を合わせてこの公園でもっと様々な、開かれたことをしてもっと公園を使ってほしい、という発想を実現している人たちもいます。
その例を挙げると、公園でピクニックをしたり、ヨガをしたり、アート展を開いたりと公園の利用方法は多種多様に広がりを見せています。

そのような面白い取り組みを少しでも多くの人に知ってもらって、「公園を使ってこんなことができるんだ」とか「個々の公園はこんなに面白いのか」みたいに日常にありふれている公園に個性を持たせたり、よりよい公園活用方法をどんどん広げていき、少しでも公園を利用、活用してもらえるようにするのが目的です。

公園とデジタルアート

今回は1例として筆者が実際に行った公園で開かれたアート展の話をします。近年、公園利用の新しい形として、公園やオープンスペースを利用した野外でのアート活動などが少しずつ増加しています。

その中一つで、去年の10月12日新宿御苑にて1日限定で行われた「GYOEN NIGHT WALK」。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、新たな文化の発信を目的に行われたプロジェクトです。

誰でも入れる公共空間という位置付けである公園の中で、アートイベントとして行われた「GYOEN NIGHT WALK」。会場である新宿御苑は普段は夜間解放しておりません。光と音によるインスタレーションを公共空間で展示するイベントは、規制が多い国内においては滅多に行われず、新規性もあり、teamlabが話題になってきて、デジタルアートという言葉をよく聞くようになっている今、話題性も高いイベントだったと思います。


この時は実験的だったため、1日限定でしたが、来場した人は皆公園の新しい価値を見られたと思います。「公園でこんな面白いことができるのか」と実際に筆者も感じました。園内の植栽や池に光を投影し、1つのアートとなっています。

地元の街区公園では難しいですが、地区公園レベルの大きさ(4haくらい)になれば実際に園内にデジタルアートを投影するのは可能です。しかし、課題としては公園活用、イベントや特色を出していく公園づくりは行政が内容を把握していなかったり、やる気が希薄な場合だと進みずらいことが多い現状です。
特に地方や少し都心から離れるとそのような活動をしている市民の方が少なく、動く方がいないので、面白い公園や公園活用が生まれにくいのが現状です。

そのような現状を打破するため、公園を使って面白いことができるというのを少しでも多くの人に知ってもらい、より多くの面白い公園が生まれやすい状況が作れればいいなと思っています。

今後の公園

指定管理者制度や、P-PFIなどの制度が広がり、公園に民間が入る機会が増えました。民間が入ることによって、公園活用の仕方も様々な活用の仕方が増え、少しずつですが活動の広がりが見えるようになってきました。公園をつかって野外上映会を開いたり、朗読会を行ったり、農園を開いたり、と公園は居る場所、休憩する場所だけでない新たな価値が付加されつつあります。

今後は、公園は公園だけの役割ではなくなり、何かと複合した役割、単一的ではない役割に少しずつ変化していくと思います。

今後はその公園に付加されつつあある新たな価値や役割に注目し、発信し、少しでも公園利用・活用のムーブメントを促進できればと考えております。

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