「NeosVRなどの他VRプラットフォームのコンテンツをVRChat内で宣伝することに対して、VRChatのEULAに抵触するかどうか?」の個人的解釈

「NeosVRなどの他VRプラットフォームのコンテンツをVRChat内で宣伝することに対して、VRChatのEULAに抵触するかどうか?」という疑問に対して一定の判断基準が理解できたのでまとめます。

※注意
・この解釈は僕個人の物なので、VRChat公式の見解であるとは限りません。
・GameVKet、またはブース作者の対応の善し悪しを評するものではありません。全く別の問題です。

問題の発端となったツイートはこちら

「VRChat社が、貴ブースがVRChat Teams of Use and End User License Agreementに抵触しているものと判断」と書いてあるので、
ここで気になるのは「NeosVRで製作されたゲームの宣伝をVRChat内で行うことはVRChatのEULAに抵触するのか?」という疑問です。

もし、「NeosVRで製作されたゲームの宣伝をVRChat内で行うこと」がVRChatのEULAに抵触する場合は、同じくGameVket内で展示されているNeosVRで制作された他のゲームや、NeosVR同様他社製VRプラットフォームであるClusterで展開されているゲームなどが撤去されずに残っていることに矛盾します。

では、具体的にどの部分がEULAに抵触しているのかというと、おそらくここになります。

VRChatコミュニティガイドラインの「Soclicitation」の項目

You may not market, promote, advertise, or solicit unauthorized products or services within VRChat or official forums.
(VRChatや公式フォーラム内で、許可されていない製品やサービスのマーケティング、宣伝、広告、勧誘を行うことはできません。(Deep L翻訳))

この規約の意味の解釈が厄介で「VRChatが許可していない製品やサービスのマーケティング、宣伝、広告、勧誘を行ってはいけない」という解釈がされがち(自分も誤解していた)ですが、
正しくは「(製品、サービスの権利者が)許可していない製品やサービスの、マーケティング、宣伝、広告、勧誘を、VRChat内もしくはVRChat公式フォーラムで行ってはいけない。」という意味になります。

つまり、VRChat運営自体が許可しているかいないかは問題ではなく、宣伝するコンテンツの権利者であるかどうか?が問題になります。

DeepLなどの翻訳サービスを利用して翻訳した場合間違った意味でとらえやすいです。この部分に関する解説はこちらを参照してください。

では、該当ブースはどの部分でこの規約に抵触しているかですが、
「ブース内でNeosVRそのものの宣伝が行われており、当ブース作者はNeosVRの直接の権利者ではないため、「(製品、サービスの権利者が)許可していない製品やサービスの、マーケティング」行為になった」
と考えられます(この辺は解釈の幅が広いのであくまで筆者の想像なので注意!!)

さて、問題のブースはVRChatでは撤去されていますが、GameVKetのWeb版でチェックできます。NeosVRそのものの宣伝になっているだろうと考えられる部分は赤枠で囲まれた部分です。

キャプチャ

キャプチャ2

そして、撤去されていない他VRSNSで展開されているブースの説明文では、NeosVRやClusterそのものの紹介や宣伝などはされていません。

クロユニ

暗黒迷宮

明確な違いとしてはここ以外はあまり見つかりませんでした(他にもあるよという方は是非教えてください)

まとめ

「NeosVRのコンテンツをVRChat内で宣伝することに対して、VRChatのEULAに抵触するかどうか?」という質問に関しては自分が制作したコンテンツであればNOといえるでしょう。具体的にはそのプラットフォーム自体の紹介や説明になってしまっている場合は、そのプラットフォームの権利者でない場合はVRChatのEULAに抵触すると考えられます。
NeosVRやその他のVRプラットフォーム内で作成したコンテンツの作者自身が、VRChatのワールド内でそのコンテンツを宣伝する行為に問題はなさそうというのが、今回調べた範囲での結論です。

重ね重ねになりますがあくまで個人の調査の結論であり、VRChat公式の見解ではないので注意してください。

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