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くろてっと、孤独の旅

一人旅ばかりではないか





 ある日のこと。順風満帆に進む私はひとつの事件をきっかけに歩みを止めることになっていました。

 事件についてはあまり書きたくは無いのでザックリとしたことしか言いません。鬱になるので。

 絵が果てなく上手くなって行ってイキリ散らかしてたくろてっと、さも自分だけで上手くなったかのように立ち回り、絵師鯖で暴れ回る。ガハハハハハハ。



 無事死亡。

 そりゃーそう。馬鹿が。



 見せる顔もないし、自信喪失するし、燃え尽きるし、なんならスランプだしブランクだし。勝ち組人生の道で傲慢が故に滑り落ちる。うーんアホ。謙虚であれくろてっと。

 頼れる人間いなくなっちゃった。アハハ。頼れる自分もいなくなっちゃった。タハハ。頼れるタルパもとうの昔に頃しちゃった。ハハ……。

 って訳。なんか書いてて悲しくなってきちゃった。
 ここからは自分自身の力だけで上手くなってやろう、という気持ち。今まで勉強してきたことを反芻しろ。新たに知識を受けろ。カンバスが怖い?うるさい。描け。心臓が唸ってる?うるさい。曲を大音量で流せ。聞こえないだろ。
 自信を虐待するのは得意だぞ。まぁ、そうは言ってもなかなか筆に手が伸びない実情はあったけども。KindleをわざわざKindle Unlimitedにグレードアップして焼まゆる先生の本読んだりして。なんでこの絵師は絵が上手いかを自分なりに考えたりして、参考資料のためにpixiv漁りまくったりして。一般的な絵師みたいに何とかしてみたり、出来なかったり。


 自分の得意なことってなんだ?
 自分の好きな事は?
 自分がそれとなく出来る事って一体?


 ああそうだった、そう言えばパースを思いっっっっきりねじった構図を描くの、好きだったな。

 そう思いついてからは……まだ鈍足。速くはない。

アオリ構図の一点透視図法を歪めたヤツ
一点透視図法の魚眼パースつき

 どーーーーーーーーーも筆が止まる。

 結局迷走して2作目3作目4作目。何個も描いてる。
 下描きは4回くらい描き直したし、何回もペンを壁に向かって投げたし。何回も保存せずに終了させたし。ブランクがどんどん伸びて焦るし。このままだと今までの完璧(だと私は思っている)絵が同じクオリティの絵を描くのに果てなく遠い存在になってしまう。

 焦りが、焦燥が、現実が。私を蝕んでくる。何でどうしてこんなにも現実とやらは私を弄ぶのか。


 しかし何とかようやっと線画を終わらせた。正直どうやって線画を終わらせたのか正直分からない。だって考えたら嫌になってきてやらなくなっちゃうもん。

 

ベース塗り

 ベース塗りまで強引に終わらせた。ゴールデンウィークが終わったら絶対にこの後描かなくなる。気合いで終わらせろ!

 線画を描くにあたって、今回はこだわった所がひとつある。本当はもっとあるのかもしれないけど、覚えてないわ。カス。
 直線ツールを使って角の付け根とか、リボンの頂点とか、同じ位置にバランスよく配置できるようにしたり。結構見栄え変わるからビックリ。

 本当は塗りは逆光にしたくはなかったんだけど、自然な光にするなら逆光だし、でも、顔に光を入れるのはイラストとしては正しい。そう悩んで両方試しで塗って、そして最終的に両方の塗りをぶち込んで強引に完成に近付けた。実は力技。
 また逆光だよ〜〜。普通の塗り忘れちゃうよ〜〜。

 ウダウダ文句を言いながら、この構図にした半月前の自分を恨みならがらチマッチマ描いてました。




 まぁこんな形かな。終始頭を悩ませて描きあげましたよ。いやぁくるしい。なんてったってくるしい。一人ってのはつれぇなぁ……。

完成!

 ちょっとボヤボヤになっちゃったけど、結構いい感じに濡れたんじゃないかな?線画も今回は結構拘って書いたし、下描きだって真っ当にやったし。



 いやぁキツかった。ブランク明けの一枚絵ってこんなにもキツイんか。


 やべ、気付いたら馬鹿みたいに描きまくってる。1600文字。
 いい加減眠たいんでここまで。

 長文ご愛読感謝〜〜 乙。お相手はくろてっとでした。


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