『煌(ひかり)の天空〜蒼の召喚少年と白きヴァルファンス』 第16話 アパートでお好み焼き
じゅわじゅわと、いい音が立ち上がる。
今日の達月は、油とソースとマヨネーズ、その他バリエーション豊かな具材が混ざったにおいに包まれていた。
「食いたいもんどんどん出したるでー! 豚玉に牛玉、ネギ玉に海鮮玉。もちチーズにキムチ、明太コーンに野菜もあるでー。広島風も焼いちゃるから、はよリクエストせー!」
あまりの手際のよさに、手伝うつもりでいた他のメンバーの動きはずっと止まったままだ。みな一様に、ホットプレートの上に次々に形作られていくお好み焼きに視覚・嗅覚・聴覚のすべ