デート商法に絡まれた話(1年ぶり2回目)

この記事は友人のkabi君の企画「期限設けないと書けない人のための Advent Calendar 2022」に向けて作成したものです。
kabi君の友人達がおのおの好きなコンテンツについて語りつくしていて面白いです。良ければ見てね。

さて、そんな皆が好きなコンテンツについて語りつくしている中で、私はタイトルの通り「デート商法に絡まれた話(1年ぶり2回目)」を話していこうと思います。

あくまでデート商法に絡まれた話であり、何十万もするジュエリーを買わされそうになったとか、美人局的な攻防があったとか、そんなドラマチックな展開は特になく、ブログの日記みたいな感覚で読んでいただけますと幸いです。

それでは。


はじめに


ことの発端、初めてデート商法に出くわした時のお話から。

1年前、仕事で関東某所の展示会に行ったある日のこと。

「急ぎでなければ宗教勧誘とキャッチ以外の声掛けには対応する」をモットーにしている自分は、会場から出てくるサラリーマンをターゲットとしたアンケート軍団にものの見事に引っ掛かっていました。

やっとこさで駅だというところで、20代中盤くらいの同世代だと思しきかわいらしい(重要)女性に、
「ブライダル系のアンケートをお願いしているのですが、少しお時間よろしいでしょうか?」
と声をかけられました。

ここまで来たらなんだって答えてやろうじゃないかと謎のやる気を出しつつ、いつもの20%増しの営業スマイルでこれに快諾。
(決して相手がかわいらしい女性だったからではないです、決して。)

アンケート用紙とB5サイズくらいのラミネートを受け取りアンケートに回答しました。
1年前なので詳しく覚えていないですが、

  • 結婚願望はありますか?

  • いつまでに結婚したいですか?

  • 理想の結婚シチュエーションはありますか?

  • ラミネート用紙をみてどう思いますか?

等書いてあった気がします。
ラミネート用紙は結婚式場のような写真が何枚か載っており、話を聞くとどうやら店舗のイメージ写真のようでした。

アンケート用紙に正直に「ラミネートは何を伝えたいのかわからん」など回答していくと、最後に氏名と電話番号を記入する欄がありました。

流石にアンケートに電話番号を記入することははばかられ、無記入のまま渡すと、
「氏名と電話番号の記載がないと1件分としてカウントされないんです。後で1回営業電話が来ると思いますが、適当に断りを入れていただいて大丈夫なので。」
とのこと。

(若手社員はこういう面倒くさい仕事が回ってきて大変だよな・・・)

と同じ若手社員という立ち位置に勝手に同情し、素直に氏名と電話番号を記入。

アンケート用紙を返すと、世間話のような流れで、
「彼女とかいらっしゃるんですか~」
と聞かれたので、正直に彼女はいないと答えると
「えぇ~本当ですかぁ~。全然彼女いそうに見えました~」
と今までの人生で十数回は言われてきた言葉を浴び、心を痛めつつもアンケートはそこで終わりました。



アンケートを受けてから2週間、平日は残業、休日はゲームと充実した日々を過ごしていた最中、突如見覚えのない番号から電話がかかってきました。

覚えはないものの配達の電話だったら取らないとまずいなと思い、電話に出ると、

「覚えておいででしょうか、先日ブライダルのアンケートをしていただいた〇〇です~」
とあの時のアンケートの女性から電話がかかってきたのでした。

とりあえず、適当に受け答えをして、営業の話が出てきたら断って電話を切ってエンドでいいやと思いながら話をしていると、


「あの後誰もアンケート答えていただけなくて、○○さんに答えていただけて助かりました~」
「お住まいもあのあたり何ですか?私は地元が○○のあたりで~」
「休日は何をされているんですか?」


怒涛の世間話ターンに突入。

営業トークが始まればすぐに断って電話を終わらせようと思っていたこともあり、電話を切るきっかけをつかめないまま、自分の贔屓である横浜DeNAベイスターズの今永翔太について20分ほど語りつくしたところで、

「実は私の勤めている店舗が都内の○○にありまして。よかったらお暇なときにお店に来ていただけませんか?」
「私の先輩のお得意様はわざわざ○○県からお越しになって、毎回何十万円とお買い物いただいているんです。」
「絶対来て損はさせませんから。来たら絶対楽しいですよ!」

といよいよ本題に突入。


たまにの休日にわざわざ人込み、しかも彼女もいないのに何故ブライダルの店に行かなければいけないのか
絶対楽しいと言っているが、楽しいの根拠がわからん
それに店に来てと絶対楽しいの間にとんでもない話が挟まっていた気がするけども?

と至極当然な思考を働かせた自分は
「いや、基本休日予定あるんで・・・すみません」
と断りを入れましたが、
「そしたら、今日このあと来れたりしますか?絶対楽しいです!」
と力強いお返事。

お前の自信はどこから来るんだと思いつつ、あまりの勢いについ
「まあ、特に予定はないですが、、、」
と馬鹿正直に答えてしまいました。

すると、その言葉を待っていたといわんばかりに
「そしたら来てください!絶対楽しいですよ!さっき私と話してた時楽しかったですよね!お会いしたらもっと楽しいですよ!」
と怒涛の勧誘。

(なるほど、行ったことはないがキャバクラとはこういう感じか、そりゃ世の男は金を払って女性と酒を飲みに行くわ・・・)
と半ば感心しつつ、女性の自信が先ほどの今永翔太の20分にあることが分かり、一人反省していました。

ただ、どう考えても自分のような人間が店に行ったら最後、あれよあれよという間に変な商品をつかまされることは目に見えていたので、
「やだ、無理、面倒くさい」
とこれ以上なくわかりやすい理由をオブラートに包みつつお伝えしました。

向こうもこれ以上は時間の無駄だと判断したのか、
「わかりました、それでは気が向いたら来てみてくださいね~」
と無事平和的に電話は終了しました。

電話を終え、目にもとまらぬ速さでかかってきた番号を着信拒否設定に入れ、世界は平和になったーーー

かに見えました。この間までは・・・


アンケート、再び


先日、仕事終わりに駅前を歩いていると
「アンケートにご協力いただけませんか?」
と20代中盤くらいのかわいらしい(重要)女性に呼び止められ、「急ぎでなければ宗教勧誘とキャッチ以外の声掛けには対応する」をモットーにしている自分は、これに快諾しました。

「ブライダル系のアンケートなんですけれども、20代未婚の方を対象にしておりまして」
との言葉に嫌な記憶がよぎりつつ、自分は20代未婚っぽい顔をしているんだなと自己認識を付け加え、アンケート用紙とB5サイズ程のラミネートを受け取り、







B5サイズのラミネート・・・?







アンケート用紙に目を向けると見覚えのある様式と項目、ラミネートに目を向けると見覚えのある写真、脳内に流れるスカイスクラッドの観測者。

オカリンの気持ちが少しだけわかった気がした26の夜。

あの時のアンケートと同じものがそこにはありました。
突然の事態に脳内がパニックになりつつも、このアンケート用紙を突き返さなければ面倒なことになることだけは理解できていたので、

「電話番号と名前は書けないよ」
とお伝えしアンケート用紙を返却。

「氏名と電話番号の記載がないと1件分としてカウントされないんです。」
とどこかで聞いたことのある台詞が返ってきます。

電話番号を書いた先に待ち受けているもの。
あの時の出来事を思い返し、隠しきれない不機嫌オーラで記入を拒否すると、

「わかりました、それでは結構です。ありがとうございました」

とそそくさと女性はその場を立ち去っていきました。

俺はあの時こうすればよかったのか・・・
1年越しに答えを得つつ、20代未婚の代表格であることに傷を負い、家に帰りました。

めでたし、めでたし


終わりに


以上が「デート商法に絡まれた話(1年ぶり2回目)」になるのですが、1回目の電話の後に、これは一体なんだったんだと調べてみたところ、「デート商法」という類に該当するらしかったです。

詳しいことはWikipedia大先生にお任せしますが、どうやら恋愛感情を相手に抱かせて、高額商品を買わせることらしいです。
Wikipediaリンク:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%88%E5%95%86%E6%B3%95

なるほどとは思いつつ、未婚の人間にブライダル系の商品を買わせるのは効果があるのだろうか・・・?と若干有効性に疑問はありますが、そのままプレゼントしてもらうまでが一連の流れなのでしょうか?

自分と同様の絡まれ方をした人がほかにもいるみたいなので、詳しい内容が気になった方は調べてみてください。

以上、読んでいただきありがとうございました。


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