展覧会での色の見分けグッズ
本日は長崎県美術館で開催しているjunaidaさんの展覧会「IMAGINARIUM」へ行って参りました。本日から開催なのです。先日妻に付き合って行った福岡アジア美術館「谷川俊太郎 絵本★百貨展」にて、junaidaさんが作画した「ここは おうち」の絵がとても良かったのです。妻も同じ感想だった様で、そういや長崎で展覧会やるって言ってた様な…と思ったら正解だったのでした。出会いってのは偶然ですね。
会場は撮影可能だったのですが撮影などしていたらいつまで経っても見終わらないよ…という位の作品数。本当に大満足でした。
ところで、私が展覧会の時に使っているグッズがあります。それがこちら。
赤と緑のフィルタです。暗記用に売っている下敷きを名刺サイズにして名刺入れに入れています。
私の色覚特性はD型3色覚の様なのですが、妻と話して自分の色の見え方の特徴を探ってみると、どうやら赤と緑の見分けはまあまあできている様なのですが、赤と緑が同程度の目立ち具合な様です。そのため「赤が際立つ」という様な絵柄でも全体的に落ち着いて見えている様です。そのため例えば後述する様な「緑の葉っぱの中に赤い花が咲いている」という様な絵柄、C型色覚の人だと赤が鮮やかに浮いて見える(らしい)絵でも、私には色は違うのは分かるけど目立ち具合は等価に見えて花が目立って見えるわけではない…という感じです。
そこで赤と緑のフィルタの出番です。
これは私がお気に入りの絵本「ここは おうち」の表紙です。物販コーナーで買っちゃいましたよ。
これを赤と緑のフィルタを通して見てみます。するとこんな感じに見えます。
赤のフィルタを通すと赤は明るく・緑は暗く、緑のフィルタを通すと赤は暗く・緑は明るく見えます。背景やズボンの赤系の色が分かりやすいですね。
これをやる事で私が初めて気付いた、つまり裸眼だけでは気付けていなかったのは、左手で持っているライトスタンドの明かりの色(十字にキラキラしているヤツ)。私は淡いピンクだと思っていたのですが、赤のフィルタで暗く、緑のフィルタで明るくなっています。どうやら淡い緑系の色だったんですね。
実際に使う際はこうやって使ったりします。
写真の様に持って、右眼に赤フィルタ、左眼に緑フィルタをあてて見ます。すると赤系の色のところがチカチカして見えます。右眼は明るく、左眼は暗くなるからですね。理屈では緑でもそうなるので緑の色の種類によっては同様にチカチカするのですが、赤と比べて緑は元々暗めというか落ち着いているというかそんな色なので、あまりチカチカ感がなかったりします。なのでチカチカするのは概ね赤系の色です。
C型の方でも赤はよく目だって見える様なので、描く方も「ここが目立って見えるんだろうなぁ」と思って?赤を使っていると思うんですよね。なので、「この辺に赤があって目立って見える感じで描いたんだろうなぁ」というのを何となくこれで知り、その後に改めてフィルタを通さず普通に見る事で、新たな理解が進む…のかな?と思っています。
もう一作品ほど同じ様に見てみましょう。
まさに「緑の葉っぱの中に赤い花が咲いている」絵です。緑の葉っぱと赤い花ってのは分かるのですが、私には赤い花が目立つわけでもなく、そのためしっかり見ないと花が咲いている事には気付きません。
そこで赤と緑のフィルタの出番です。
こんな感じで赤い花が赤フィルタでは明るく・緑フィルタでは暗く、緑の葉っぱが赤フィルタでは暗く・緑フィルタでは明るくなるはずだけど花の変化ほど強くはないので、花の色の変化と左右の眼での違いによって赤い花の部分がチカチカします。まずは普通に絵を見て、それから赤緑フィルタでチカチカさせて「ここに赤があって、目立って見えているんだろうなぁ」というのをボンヤリ理解して、改めて普段通りに絵をみてフムフムと味わうわけですね。
赤と緑の暗記用下敷きは100均ショップで売っていて、4分割すれば4セット作れますので便利ですよ。
展覧会の最後には本棚があり、「junaidaさんを作ったクリエイター達」と思われる本が並んでいてとても興味深かったです。
物販では先ほど挙げた「ここは おうち」と「Michi みち」を購入しました。眺めていると癒されます。これは良いモノだ…!
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