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上る月が教えてくれた 儚く清らかものを知る 胸に抱く 今宵の帳に勘付く とくとくと規則正しく打つ鼓動 波動満ちゆく 癒やし潤い染み この胸に抱いたのは秘め事 一人ひとりの内緒 静寂に相槌 ちくたく時計の音 時が美しさを刻む 儚いものだから 清らかなものだから 仕舞う奥の方 月光 終幕
「人生はさ、一歩一歩踏み締めて階段を上るようなものさ」 誰かがそう言った どんな階段なのだろう 一歩一歩が登りやすい階段 一歩二歩と進む歩幅が広い階段 急な階段 段差が激しい階段 想像すると幾つもの階段が頭の中に浮かぶ ふと『僕の階段は?』と思った 振り返る、そんな事を感じた