ステートメント 2024.0115

私は「色弱」だ。

当事者研究として、そして私が自由になるために絵を描いている。

「色弱」は絵を自由に描くことはできない。

なぜなら人間がコントロール化に置く色はほぼ全て「色弱」以外の人々が作りだしたものだからだ。

コントロールの象徴である色名は「色弱」の感じ方を無視した名前が付けられている。

「色弱」以外の人々が作った色の世界で育つことで無意識のうちに先入観を植え付けられ、矯正されていく。

赤を見てこれは赤だと躊躇なく言えないぐらいには私の感覚も既に塗り替えられてしまっている。

ここから私は自由になりたい。

自分の感覚を取り戻すということは、即ち自分を発見し、認め、愛することだし、他者を愛せるということだ。

それこそが自由だと思う。

抵抗を続けなければ、多数派(あるいは少数派にも)にのまれて自分は消えていってしまう。

たまたま「色弱」に生まれた私は絵を描くことを通じて自分の感覚を取り戻し、私は私だと胸を張っていられるようにしたい。




2024.0115

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