感じるだけにして放っておく
色覚に関する実験に被験者として参加した。
内容について詳しくは言えないけど、色光に関するシンプルな作業を何度も何度も繰り返すものだった。
その間に気づいたことは、これまで(いまもまだ)色と向き合おうとすると頭がグラグラする感覚があったけど、それは色を感じることではなく色を頭で処理するようなときに起こるものだということ。
色を分別するときに「この色は何色だろう」と多数派の色名に合わせて処理しようとするときにエラーが起こる。
本当はそんなことをする必要はないけど、合わせることが習慣になってしまっている。
光としての色は特に曖昧で、赤っぽく感じるときや緑っぽく感じるときがコロコロと入れ替わる。
そんなときの心持ちとして「これは何色で、あれは何色」という風な方向ではなく、整理しないまま、感じたままに放っておくといい感じに色を捉えられる。
色は複数のものを仕分けるときにとても便利に使われるものだから(もしも全員が同じ感じ方をしている場合に限って)どうしても色名を与え、区別してしまう。
その習慣をとっぱらう努力を続けないといけない。
自分の感じたまま、名付けを行わずに印象のままの色を頭に留めておくことは難しい。
この留め方については絵を描きながら考えたい。
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