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reflected sunlightについて

大型のソーラーパネルが続々と郊外の空き地を埋めるように並び始めている。
散歩中や車で通り過ぎるたびになんとなく惹かれて眺めてしまう。
少しツヤのある濃い青のパネルが同じ方を向いて、空や雲を微妙に映している。
同じ規格の人工物が単調に物言わず佇んでいる姿は不気味に見えるが水面のような自然の厳かさも感じる。

ソーラーパネルは絵画とよく似ている。
ソーラーパネルはなにもせずただそこにあるようでいて、絶え間なく太陽光を受けとって別のエネルギーに変換している。
絵画もある種のエネルギー変換器のような役割だと私は捉えている。
絵画は光を受けとって未知のエネルギーに変換し、鑑賞者に届けている。(あるいは光の美しさを翻訳している)
こういった媒介となる存在は自らはなにもしないように見えるが、静かにエネルギーを生み出して送り出している。
絵画のもつこの機能に注目し、太陽光を少しだけ反射したソーラーパネルを模した絵画を制作した。

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