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プロセス(記憶の再処理)

かなり久しぶりの投稿です。
何故こんなにもご無沙汰してしまったかというと…

結構しんどい時期を過ごしていました。

最後の記事を書いた後くらいから私はEMDRセラピーでトラウマのプロセス(処理)を始めました。
プロセスと言うのはセラピーで行う眼球運動の事です。
左右に動く光を目で追うのですが、この眼球運動が記憶を再処理させます。
記憶を無くすわけではありません。
記憶を昔の記憶だと認識させるのです。

人が出来事を記憶するとき、まずは海馬に情報を送ります。
そして睡眠中に海馬が情報を処理し、覚えておく必要があるものは過去の記憶として大脳皮質に保存されるのです。

海馬はとても重要な役割をしているのですがとても繊細で、人がトラウマになるような刺激的な経験した時には大量のストレスホルモンの影響で海馬は処理をストップします。
オーバーヒートする前に自ら電源を落とすのです。

そしてその処理を仕切れなかった記憶こそがトラウマなのです。

トラウマは処理をされずに保存もされていません。
昔の記憶のはずなのに今また同じ事が起こっているように感じるフラッシュバックは、その影響です。
海馬がストップし過去の情報として保存されなかった為に昔の出来事なのか、今起きている出来事なのか判断できなくなります。

そして先程、寝ている間に情報処理が行なわれると言いましたが
人が夢を見ているとき、眼球が凄い速さで左右に動いているのを知っていますか?
その夢を見ている時と同じ眼球の動ききをマニュアル的に行うのがEMDRのプロセスなのです。
夢を見ている状態と同じ眼球運動をし、海馬に刺激を送り、情報を再処理し過去の情報として保存させるのです。
そうする事によりフラッシュバックは軽減されるのですが、
このプロセスというのがなかなか大変な労力を使います。

今まで蓋をしてきたものを一気に開けるのです。
見ないふりをして逃げてきたものに焦点を当てます。
プロセス中はフラッシュバックが何度も起きてパニックになりました。

プロセスが終わるとそれは治まりますが、プロセスは一回のセッションで終わらない事がほとんどです。
そうすると、次回のセッションまでの一週間がほんとに辛いのです。
毎日悪夢を見ました。

これは、一度プロセスを始めるとそのターゲットに関する記憶が次々と思い出されてくるからです。
一度蓋をあけたら、中に潜んでいた者たちがここぞとばかりに次々と飛び出してきます。
プロセスを始めた当初はその飛び出して来た者たちの対応の仕方がわかりませんでした。
今までに教わったバタフライハグや、インナーチャイルドにコンタクトするセルフケアを毎日しましたが、毎日の悪夢とフラッシュバックは消えませんでした。

不眠症になり、ずっと落ちつきがなく、イライラして攻撃的になり、無気力になる…

私が一番最初にプロセスしたターゲットは性的暴行被害のトラウマでした。

あの日の出来事はもう20年も前のこと
それなのに何故未だに苦しまなければ行けないのだろう…
私は被害者なのに何故私がこんなにも苦痛と羞恥を味合わないといけないのか…
この苦しみはいつまで続くのか…


私は重度な鬱にハマり、しばらくベッドから動けない日々が続きました。

セラピストは私の衰弱状態をみて、今プロセスを続けるのは難しいと判断したため
しばらくはフラッシュバックの対応の仕方を学ぶためのセッションを続けました。
色んな方法を試しましたが、その中でも最も効果的だと実感したのは瞑想(禅)でした。
禅について少し勉強し、それを毎日実践してみると心を落ちつけるテクニックが身につきました。

これを書いている未だプロセスは継続中でフラッシュバックを度々起こしてパニックになりそうになりますが、今はこれでなんとか生きていけてます。

次回は瞑想の仕方と禅にについて紹介しようと思います!

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