朝のコピー短歌(2019.10.30)自分から


自分から売り込みするな 社長言う
やった仕事が営業マンさ


これは、フリーになる前にいた会社のS社長のことば。
100人以上いた広告制作会社なのに、営業という肩書きの人はゼロ。
唯一、社長が営業に専念していた人かもしれない。
この教えに従ってか、フリーになって15年経つけれど、一度も自分から「仕事をください」と営業しに行ったことがない。新しい会社や新しい人に会う、そんなときは必ず誰かの紹介だった。それは今も変わらない。

じゃあ、それだけいい仕事をしてきたの?と聞かれると、決して「ハイ!」とは言えない(社長が言いたかったのは、いい仕事をしていれば、仕事は入ってくるという意味合いのことだったとは思うが)。最後に目的地を見失い、なかなかうまく着地できない仕事もあったし、途中で勇気ない撤退する仕事もあったし、思い出すだけで寒気がするようなエラーが起きた仕事もあった(具体的な説明はご容赦願いたい)。

そんななかで、ひとつだけ、守ってきた自分との約束がある。それは、「この人とこの仕事をして、たのしかったな」と思ってもらえるようにすること。
だからといって、なにもお笑い芸人のように、クスッと笑ってしまうようなコピーを書くとか、ネタを披露するとか、そういうことではなくて。全員が、その仕事で、自分を出せたというか、役に立てたというか、最後のアウトプットで自分の意見が生きていると思ってもらえるように、打ち合わせの会話のなかで、こまめにことばや気持ちを拾っていくようにしていた。それが最終のコピーやデザインに目に見えるかたちで反映されていなくても、途中の段階でインスパイアされてこのフレーズになったとか、いま化学反応を起こしたとか、そういう感じで口に出して。また、しんどかったけどたのしかったねと、終わった仕事を振り返るために、以前はよく打ち上げもやっていた(このへんは、いまは仕事を選んでやっている。時代が変わってきたし、打ち上げに行きたいと思っていない人も世代的に出てきているので)。本当にすごくおいしいものを、皆でいっしょに食べる。これは絶対においしいものでないといけません(笑)。

きっとだれもが、わたし自身も、仕事でも家でも趣味の場でも、どこでにいても、なにか役に立ちたいと思っていて。少しでも役に立てる場所にいることが、役に立てていると思えることが、リラックスにつながり、自信につながり、次のいいアイデアを生み出していくのだと思う。そのアイデアは、またそのチームの仕事でだれかのアイデアとくっついたり、ぶつかったり、いろいろして、その仕事自体がいい仕事になっていけば、その気持ちは15年前もいまも同じかな😽

迷走中みそひとメモ

じつは今朝は、熟考している余裕はなく。

仕事がつなわたり状態なのであります(>_<)

ほんとうは、やった仕事と一緒に仕事をした人、その両方が営業マンになることを伝えたいなと思っていたのですが、よくばりすぎはいけませんね。

短歌も、これからの人生も。





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