朝のコピー短歌(2019.10.27)コピー費の


コピー費の見積りいつもお任せで♡
決めてもらえば最高値になる 



え?安くたたかれるんじゃない?と思われるかもしれないけれど、
ここにはちょっとした駆け引きがある。

自分から金額を提示してしまうと、「思ったより安い、助かった」と思われることもあれば、「えー!? そんなにするの?困ったな」と思われることもある。また仕事が進んで、「こんなに大変ならもっと高く見積もっておけばよかった」とか「1日でできたし、むちゃくちゃ手離れもいいし、ちょっとふっかけすぎたかな」と思うことも。

安く見積もりすぎて悪い仕事じゃないのに「もうこんな仕事したくない」と断りたくなったり、高く見積りすぎて「この人は高過ぎて、次はないな」とやりたい仕事なのに声がかからなくなる。そんなことは、フリーランスとしてなんとしても避けたい。

そこで、わたしがやっているのが、
お任せにできるものはすべてお任せにする、見積つくらない大作戦
15年以上続けているのだけれど、この作戦には5つのメリットがあると思う。

1)見積りの金額を考える時間を節約できる。(他のことに時間を使える)
2)相手にとっての最高値が提示される。(よく思われたい&いい仕事をしてほしい心理が働く)
3)相手のもっている仕事の予算感がわかる。(その人の仕事範囲がつかめる)
4)求めているコピーの技量・力量がわかる。(仕事の時間配分の参考になる)
5)今後、仕事を受けるときの判断材料になる。(忙しいときの優先順位など)

1)は塵も積もれば山となる。1つの仕事の金額を考えるのに30分くらいかかるとする。1ヵ月で5つ仕事が入ってくると150分、2時間半もあれば映画1本見られる。テニスの5セットマッチの試合ができる。

2)は心理的作用の問題。仕事を発注する人は、相手にいい仕事をしてもらいたい、自分をよく見せたいという心理が働く。仕事を気持ちよく引き受けてもらうために、できる限りの金額を予算の中で捻出しようとするので、結果その人にとっての最高値を、それも「安くてすみません」と言って出してくれることが多い。こちらが想定している金額よりも多いこともあれば少ないこともあるけれど。その人の精一杯なら、よろこんでその金額で受けたいと思える。安くつかってやろうとか思っている人は、金額の伝え方や言葉のニュアンス、その後の仕事っぷりで明らかに。

3)は、たとえば大きなクライアントの高予算(だけど大変なことは多い)の仕事をもっている人は、キャッチ1本3,000円というような仕事はもっていない、また、原稿1ページ2万円という仕事をもってくる人が、ネーミング1つ50万円というような仕事はもってこないというように。その人の仕事の範囲がだいたい見えてくるということ。

4)は、金額を提示してもらうことで、どのくらいの質のコピーを求めているのかがなんとなくわかる。そこで、金額(求められた質)によって、その仕事に充てる時間を決めていく。たとえば10万円なら2日でやるとか、1万円なら2時間以内にやるとか。自分の基準に合わせて時間配分することで、たとえどんなに安い仕事でも納得できるいい仕事にしていくことができたりもする。

5)は、もう一回声がかかったときに、他の仕事でスケジュールがほどよく埋まっていた場合に受けるか断るか、同時にいくつか仕事がきた場合にどれを断るか、また競合しているクライアントの仕事だった場合に断るか、それともこれまでの仕事を断って受けるか、などの判断がしやすくなるということ。

ひとことにすると・・・
「いくらでも、お任せします♡」とかわいく言って、
相手にとって精一杯の金額=最高値を出してもらい、
金額から時間配分して時間内に仕事を終わらせることで、

自分にとっても最高値にする。

こいうことです。
仕事の話になると、いっぱいしゃべりたくなっちゃうんだなあ😽 長文失礼!

〜迷走中みそひとメモ〜

じつは、すべて書き終わってから、最後に上の句を変えました。

元の短歌は「見積りは出さずにいつもお任せで」だったんです。そこで、メモになにをかくかを考えていて、「コピー費」ってわかりやすくしたかったなあと。あ、入れよう!って。

何事も、熟考する時間が必要ですね。

それにしても、短歌っぽさがどんどん消えて格言っぽくなっていく(^_^;)
短歌っぽいのもつくりたいよ。

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