馴染めない世界

昔から、空気に馴染むというのが苦手だった。

とにかくみんなと一緒がよくて、学校を病気で休んでしまったときは酷く悔しい思いをし、いざ学校に登校した時には、休んでいた最中の授業を一字一句、寸分の違いもなく再現してくれと喚いていた。

自分は普通ではない、という感覚はこの時期からすでにあった。だからみんなと一緒がよかった。受けた授業の内容も、食べた給食の内容も、祭りごとで過ごした内容も、何もかも。

そうすれば、自分は普通になれると固く信じていた。

TRPGを続けている現在もそうだ。みんなと同じレベル、みんなと同じ経験点、みんなと同じセッション、それを切望してやまないのにそれらは叶えられずにいる。欲しいと思ったものは最初から裏切られ、手に入らないままでいる。

オープンセッションというものが昔から苦手だった。

自分には午後の9時から12時、ごく限られた時間しかいられないのに皆は貫徹が当然とばかりにセッションをする。自分は何も顧みられない。

貫徹できる人達ばかりだと思うな、自分だってその人と一緒にセッションをしたいんだ、その思いでいっぱいだった。

結ばれたい人と一緒になれない、幸せになれない、その苦しみに誰も気づかない。

どれだけのものを失ってきただろう。いまだに自分は初心者だという思いが募る。アルシャードガイアをやって超高レベルまでレベルを上げたい、ナイトウィザードで、アリアンロッドで、トーキョーN◎VAで、天下繚乱で、アルシャードセイヴァーで。シルバーレインで、エンドブレイカー!で、サイキックハーツでサービス開始当初の出来事から順を追って最後までプレイしたい。

経験点を盛ってのセッションなど、僕にとっては何の意味もない。1から始めて、みんなと一緒に足並みをそろえて、一緒にレベルアップしていく。

思うに、場所が悪かったのだ。

見上げる星は遠すぎて、妥協すらも許さない。

今日もむなしさばかりが響く。

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