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ツイステッドワンダーランド〜息をしやすくなるために〜

よくツイステで、「〜が苦手」や「反省
してない」などの意見を見ます。ですが、
それは当然でしょう。この物語は勧善懲悪の
物語ではないのだから。では、一体どのよう
な物語なのか。それを語っていきたいと
思います。

①「生きにくい」人が
「息をしやすい」環境を
自分で作る話

これがツイステのメインのテーマではないか
と考えています。わかりやすいのがツイステ
のテーマソングであるPiece of my world。

歌詞には「ちょっとワルいくらいがいい
じゃない?」とありますが、これって
オーバーブロットした子たちに当てはまる
ことだって思っています。

なぜなら、オーバーブロットした子たちに
共通しているのは全員真面目だということ。

真面目に何かをこなそうとしたり、
責任を果たそうとしたり。

真面目に向き合いすぎて、
常に苦しんでいる子たち。

逆にオーバーブロットしなかった子たちって
息の抜き方を知っているんですよね。

ケイトやトレイは後輩によく仕事を
押し付けますが、アレは力の抜き方を
知っているからだと思います。


それが出来ないのがリドル。
全部一人でやろうとしてしまうタイプ。

だからこそ「オーバーブロット」してしまった。真面目すぎますよね。

「ちょっとワルいくらいがいいじゃない?」
がリドルたち、オーバーブロットした組に
刺さると思います。

「真面目でもいいよ。でも、無理し過ぎなく
てもいいじゃない?」みたいな。

②なぜツイステは勧善懲悪の
物語ではないか

簡単な理由です。リドルたちが
オーバーブロットし、倒したところで
現実は変わらないからです。
リドルはオーバーブロットしたから母親との
関係は変わったと言うと、そうではありません。


レオナは、王になれるという現実が叶うわけ
ではなく、チェカが相変わらず王位継承権
第一位を持っています。

アズールはイジめられていた過去は
変えられないし、ジャミルは相変わらず
従者という立場に家に縛られています。

ヴィルは努力で変えられない結末ー。
悪役しかオファーがこないという辛い現実が
待ち構えていますし、イデアは自分の過失で
弟を失ったという現実は変えられません。

ではオーバーブロットしてなにが変わった
のかというと、現実との付き合い方が少し
上手くなったって話なんですよね。

現実との付き合い方が少しわかってきた
からこそ、息の仕方が楽になったんじゃ
ないでしょうか。

そんな中で未だに現実と上手く付き合えず、
彷徨っているものがいます。
次で語りたいと思います。

③マレウスは、まだ「息」の
抜き方を知らない状態


今までの話からわかる通り、マレウスは
「息」の抜き方を知らないんですよね。

だからこそ「オーバーブロット」して
しまった。オーバーブロットしたもの 
たちに共通する「真面目さ」。

マレウスはそれを発揮してしまった結果、
今があるんだと思います。シルバーが
泣いているのを見て、全員が幸せになる
方法が眠らせるですからね。


不器用過ぎます。そして、オーバーブロット組
に共通している全部一人でやろうとしている
部分が共通しています。

オーバーブロット組ってみんな
優秀なんですよ。一人でなんでも
出来ちゃうタイプ。それこそが悲劇ですね。

なんでも一人で出来てしまうから一緒に
手伝うなんてことは起きない。
そして一人で抱え込んでしまう。

ここでエースの言葉を思い出してみましょう。


「可哀想な奴だからって同情して甘やかして、
どうすんの?」

マレウスに必要なのは、きっとこういうこと
を言ってくれる人。

叱ることで見えてくるものがあると思うので、
必要なことだと思います。

④ディアソムニアは、ハッピー
エンドを迎えられるか


どちらというと、ビターエンドな気は
しますね。

今までだってオーバーブロットしたところで、
現実が変わったわけではありません。

その上で前向きになったり、変わらない上で
なにかを成し遂げようと考えたり。

なので、リリアの魔法は戻るわけではない
のではないかと思っています。

もし戻ってくるなら、オルトが生きて
戻ってくるはずだと思っています。
けど、戻ってくることはなかった。

なので、ツイステは時間は取り戻せないけど
その現実を受け止めた上でどう生きるか
といった考えを持っていると思っています。

その現実からマレウスは目を背けず、
選択することこそがハッピーエンドの
近道ではないでしょうか。

⑤反省する必要はあるか


正直言って反省する必要は無いと思って
はいますね。


最初に言った通り、「生きやすく」なる
ためのストーリーだと思っているので、
反省とかするのって息苦しいし、
「生きにくい」ですよね。

だれかに言われてやるとか、それこそ
テーマの否定ですし、「ちょっとワルい
くらいがいいじゃない?」から
かけ離れていますから。

⑥まとめ


ツイステのストーリーは凄い単純な話
なんですよ。「もっと自分のために
ワガママになってもいい」
「自由に生きていい」っていう。

だからこそ、リドルはルールは守るべきだって
思っている根っこの部分は変わっていません。
ただそこに「自分のために」って部分が
足されただけなんだと思っています。

目の前に立ち塞がっていた壁をどけただけ
ですし、変わる必要なんかないんですよ。

これは自分が「変わる」物語ではなく、
「生きやすくなる」物語ですしね。
それに、生きやすい道を探していくうちに
自然と変わっていくと思います。

長々と書きましたが、最後まで読んで頂き
ありがとうございました。

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