「黒猫ツール」のトリセツ -「観艇望気」編-
競艇の控除率は25%。
私たちは全売上の75%をめぐる勝負をしています。
つまり、参加する時点で歩が悪いのです。
発現確率の分からない120通りから的中を探し、当たれば的中者で目減りした山を分ける。
そんなゲームを丸腰で無限に繰り返せば、「負けに収束」します。
たしか、中学校の学習指導要領(数学か道徳)に記載があったはず。
したがって、目指すべきは、
真の発現確率を正確に読むこと(平たく言えば「予想」です)と、
その確率にオッズを乗じて、「期待値」が1を超えること。
そして、それを成し遂げるために、自分の予想がハマるレースを絞ること。
であると考えます。
「黒猫ツール」の「観艇望気」は、
「レースを絞ること」を最も重要な役割と位置付けています。
1日、100~200レースが行われるなか、
一つ一つのレースの特徴を吟味することは容易ではありません。
(勿論、それが愉しいということも共感できます。)
それでは、何かを「モノサシ」に、その日一日を俯瞰して、
自分が得意なタイプのレースをより見つけやすくできないか。これが開発企図です。
そこで、「黒猫ツール」の「黒猫Rating」を応用することにしました。
「黒猫Rating」の仕組みはぜひこちらをお読みください。
そして、「黒猫Rating」では1つのレース内の力量を相対的に数値比較していますが、
「観艇望気」では、艇番別選手能力の絶対値を用い、敢えて、全場全レースでの見比べを可能としています。
これにより、
そのレースにはどれくらいの強さのメンバーがそろっているのか、
強さの順序、ばらつきが一目で1場分見てとれます。
ここから本命戦なのか混戦なのか、レースレベルの高低を見分け、自分の予想スタイル(こういうレースを買いたい)に合うレースを見つけます。
あくまでも、一例ですが、
1号艇が飛び抜けたレースを探す。そこからイン鉄板の舟券を組み立てていくという戦略。
ここで注意点。
相対的に抜けていることも大切ですが、抜けている1号艇の絶対的な強さ(グラフ上の高さ)は十分高いか。
高くなければ、メンバー比較で良いものはあるが、決してイン逃げ技術は良いといえない可能性。
次に、他艇の評価。イン逃げに重要なのは壁。
どれだけ1号艇が強くても、壁があまりにも機能しなければ外のダッシュ艇に攻められます。
程よい相手関係もまた、イン逃げには必要な条件ではないでしょうか。
この様に抜けた1号艇探しだけでも、単純とは言えないのです。
他には、(プロットマーカーが近い位置で並ぶ)力が近接したレース。
これが意味するのは、これはメンバーの強さが拮抗しているということ。所謂、混戦。
一般的には投票が分散し、オッズが高く狭くなります。これを広めに狙いたい方もいると思います。混戦であることを捉えたうえで、予想を進め、オッズと相談という流れとなります。
みなさん、当たるレースを選びたい。これに尽きる思います。
もう一歩掘り下げて、どんなレースを当てるのが得意でしょうか。
本命戦の点数絞りで当てる。
本命戦の激荒れ目買いを積み重ねて10万舟を当てる。
混戦を手広く買って当てる。
どんなアプローチもプラスになれば良いと思います。
大切なことは、のべつ幕なし買わないこと。参加した時点で負け戦なのです。
レース絞り、予想を研ぎ澄ませて、勝つ。そして引く。
勝ち逃げをしたら、賭けずに気持ちよくレースを見てください。1つでも多く。
その繰り返しが、予想の精度を上げ、真の発現確率を見抜く力になります。
最後に大切なことを。
「観艇望気」は「黒猫Rating」の応用なので、レース実績の浅い選手と進入コース変化に弱いです。
また、選手の強さを表現するレーティングであり、機力(モーター性能)は表現外です。
繰り返しになりますが、俯瞰であり、ベース。
ここを入り口に、展示気配、今節成績、機力評価などなど、予想が始まるのです。
「観艇望気」は「予想」ではありません、「地図」であるということを念押しさせて下さい。
勝ち逃げするための、「黒猫ツール」。
「艇をよく観察し、その日を見通す」、「観艇望気」。
「勝たなきゃ意味ないよ。」私の中の内田監督が、いつも檄を飛ばしてくれます。
ご拝読に御礼申し上げて。
黒猫合唱団事務局 拝
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