高学歴とは合わない
趣味がわりと合うがブサメンな男と近場で飲む約束をした。私の2コ上で、高学歴だ。たまにDJをやり、大学時代はダンスサークルでイケイケだったのこと。
今まで5回ほど遊びを断っていたがそろそろ可哀想かなと思い、ちょうどその日に誰も遊んでくれる人がいなかったため、そいつで妥協した。
居酒屋で飲み、元カレ元カノの話などたわいもない会話をしていたが、正直この時点で私は飽きていた。なぜならイケメンではないし中身も好きなタイプではないからだ。
私はただ目の前の焼き鳥を食うために、そこにいた。
でも相手は割とわたしのことを彼女にしたいという目的を持って接しているらしく、付き合う前提の話を何個かしてきた。
「オレたち合うと思うんだよね!」を連呼されたが、それは私が愛想よく振る舞っておまえに合わせているからだ。見た目も中身も許容範囲をとっくに超えている。
そして衝撃体験はその後に起こった。
会計が2人で4000円ほどで、割り勘だと2000円になる。そのとき彼の言った一言
「あ、オレ万札しかないから3000円出してくれればいいよ!」
は?3000円?てめー高学歴なのに計算もできねえのか?てか2個上なんだからそもそも奢れや。
私はこの時点で「あーこいつは二度と会わない」と思い、さっと3000円を差し出して彼が会計してるうちに先に店を出た。
よしこのまま帰ろうとは思ったが、わたしには多少相手を思いやる気持ちがあるので帰れなかった。
会計を済ませて出てきた彼は
「まだもうちょっといたいからHUBでもいこう」
とほざきやがった。
そしてキショイかんじで手も繋いできたので断れず、そのまま行くことに。
HUBに着いてイケメンな外人にすれ違いざまに可愛いね〜とキャットコールをかけられ、正直今すぐにでもそちらに乗り換えたい気持ちでいたがなんとか我慢した。
相手が頼んだ飲み物(¥600)をわたしの分まで頼み、支払いの時にそっぽ向いた。(意地でも払いたくない。なぜなら今の時点でわたしはマイナス千円の損失だ。そもそも居酒屋割り勘の時点であちらの頭はとち狂っている。)
そしてカンパイし、一口飲んだ後の忘れられない彼の一言。
「人の金で飲むお酒はうまいでしょ?笑」
正直ぶん殴ってやろうかと思った。
今お前が払ってくれたとしてもわたしのほうが合計で多く払っている。
「テメー計算もできねえのか?」と言いたくなる気持ちを必死で押さえてガン無視した。
たぶん相手は純粋にアホなのだと思う。
その後10分もたたずにわたしはテキーラコークを一気飲みして店を出ようと言った。
彼はちょっと不満げだったが、あたしの優しさは限界まで来ていた。必死に苦笑いで話をつなげ、改札をとおってサヨナラ(永遠の)をしたあと、ラインでとりあえず「ありがとう」とだけ送った。
「あんまり女の子と遊ぶ機会なかったし、楽しかったからいい時間過ごせた!また遊びたいな」
と来ていたが既読もつけずに翌日にブロック削除。
なにがいけなかったのかよく反省してほしい。
ナチュラルにダメな男だった。
「可哀想だから」などの気持ちでタイプでもない男と遊ぶとろくでもないことになるんだなと思った。
正直あってみて割と許容範囲だったらヤってもいいかなと思ってたが、論外だった。全部奢ってくれてたらワンチャンあったけどな。
これだから高学歴の余裕ぶってる男は嫌いである。
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