cyAnos 1st LIVE -Will-感想
2023.2.8 新江ノ島水族館にて
cyAnosのYuNiとしては初となるワンマンライブ「Will -ウィル- 」が開催された。
これは2022.11.11に行われた活動1周年記念ワンマン無料ライブを目的としたクラウドファンディングによって実現された生バンド形式のものになる。
セットリスト
1. Minor role
2. Who knows the answer
3. Still it was so beautiful
4. Crush on you
5. ego-izm
6. Brain-washing
ここからはライブで感じたことを書いていきたいと思う。
会場に入り大水槽ホールという魚達が自由に泳ぐ神秘的な空間で開演を待つ。
これから始まるライブと彼女に逢えることへの期待と不安入り交じる気持ちでいると
バンドメンバーの方々、そしてYuNiが現れその時がきた。
静寂を破るように響く音、それはcyAnosのリード曲でもある"Minor role"だった。
Minor role
芯のある歌声と生バンドによるそれぞれの音色が身体を突き刺してくるように響いてくる自分の過去の体験を歌詞に落とし込んだこの歌は彼女のSingerとしての物語、ライブの始まりを感じさせるようだった。
この1曲でボルテージは一気に上がる。
挨拶を挟み、緊張気味ながら当日の天気が偶然cyAnosのテーマにそう雨だったことを話す実は開演前には晴れだったのは流石晴れ女のYuNiと言ったところ、そして次の曲に移るはcyAnosが初めてリリースした曲
Who knows the answer
ここでは"cyAnos"という世界観に浸らせてくれた。心に訴えかけるようなその歌に気持ちを揺さぶらて、目の前に確かに存在している彼女を目で追ってしまう
そんな不思議な魅力があの場にあった。
Still it was so beautiful
続いてこの曲このあたりから最初に感じた緊張が和らいだように思えた。
一体この小さな身体の何処からこんな声量が出るのだろう?哀愁と優しさが滲む歌がホールを包み込むように広がってじんわりと心に染み込んでくる。
後ろの水槽で魚群の間から射し込む明かりはラスサビに繋がる"朝陽に手をひかれて雲を抜けたその先へと"を表現してるようだった。
Crush on you
ヴァイオリンとピアノの音色が心地よく響きまるで想いを馳せるように左右に歩きながら歌うYuNi、自分達のサイドにきた時は手を伸ばせば届きそうな距離に息が止まった。
「どうしてダメなの?」感情を強くのせたこのフレーズに情景が映るようで涙が浮かんだ。
人の心をここまで動かす彼女の歌は本当に凄いと思う。
曲も終わりここまでに至る"私"の話を語る
そこでは心が折れかけた時に聴いたLa la larksさんの「ego-izm」に衝撃を受けたこと、"YuNi"との出逢い、cyAnosが夢のようなプロジェクトであることを話した。
そして"最大の感謝と最大の敬意"を込めて次の曲へ
ego-izm
衝撃を受け憧れを抱かせてくれたという曲、それをLalalarksさんや江口亮さん達の前で歌うYuNiらしい感謝の表現だと感じた。
ピアノとYuNiによる混じり気のない儚く美しい旋律と歌声、同時にこれまでの歌にはこの曲が根底にあるんだって思うと涙が抑えられなかった。
トークに入りこのライブのタイトルである「Will」について"願望、決意、意思"の意味の他に裏テーマがあり"遺書"だと話していた。
それは重い意味ではなく自分の生き様や気持ちを作品やライブに込めていきたいという気持ちでつけたことも…。
(セリフを忘れて滲む笑みがかわいらしい)
「少しでも皆さんと一緒にこの"Will"のページを増やしていけたらいいと思ってます」
このライブもまた彼女の人生で生きた証の1つになるんだろうなとこの時感じた。
そしてとうとう最後の曲へ
Brain-washing
正直にこの曲が最後にくると思わなくて衝撃を受けていた。でもこの時の自分にはただ歌と音楽に耳を、目の前のYuNiに意識が集中されてそれくらいにcyAnosに染められていた。
ある意味で彼女の作り出す歌の世界観の魅力に洗脳されていたのかもしれない。
終演-お渡し会-
ライブも終わり拍手の中バンドメンバーさん、YuNiさんが退場しお渡し会まで待機に
この時の自分はもう言葉が出せない程に圧倒され感極まっていた。
お渡し会は出口への通路の途中に暗幕がありそこで行われていた。
「今日は逢いに来てくれてありがとう!」そう言って笑顔で渡してくれたあの時の光景と心から嬉しいと思えた気持ちを私はずっと忘れないでいたい。
本ライブは現在YoutubeのcyAnos officialチャンネルにて無料公開されている為気になった人は是非見てほしい。