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2023•静岡市市長選挙レポート2/なんばたかし氏

まずはこの市長選、大本命のなんばたかし氏。
2期8年間静岡県副知事をされてまして、元々は土木畑の技術系な人、って事で、リニア問題や熱海土石流問題では文系の川勝知事より前に出てくる事も多く、県民の知名度も高い。
普通、県知事は知ってるけど副知事??ってケースが多いが、難波氏はその点かなり異質。
実は4年前の前回静岡市市長選にも立候補する、という噂があり、前回書きました通り川勝知事と田辺静岡市長は関係性がよろしくないので、川勝知事が送り込む刺客!?的な感じでしたが、結果として当時は不出馬、混乱を招いたという理由で副知事辞任しようとしたところを川勝知事に慰留されて副知事続行となった、というドラマがあったりしました。
その彼がいよいよ、満を持して?登場!ってわけでこりゃもう最初から決まりだな、という見方がほとんど。
そこで困った?のが自民党。
勝ち馬には乗りたいが、静岡の自民党の偉い人と川勝県知事は犬猿の仲(しかし、川勝知事って敵が多い人だよね、と今更ながら)その知事の腹心だからなー、と躊躇があったであろうが、そこは百戦錬磨な自民党。
推薦応援する代償にここは妥協してや、みたいな取引をきっちり決めたんであろうか、結局自主的に出馬した自民党市議を蹴って難波氏応援を決めました。
結果、自民公明立民国民、おまけに連合まで加わり大相乗り大会状態に!
街宣時もダークスーツの自民の県議市議がズラっと並ぶ、まるで自民党の国政選挙みたいな状態に。
最初の決起集会にはあの片山さつきまで来た、らしいし。
まあ、効果あるかないかは正直ビミョーですが。
で、街宣時の自民党関係者の応援演説が、大体川勝知事disになってたとこが笑えましたよ。
川勝知事は感情的で話にならない時があるが、そんな時頼りになったのは難波氏で・・みたいな感じで。
で、難波氏自身の演説の特徴は、あんまり公約的な悪い言い方するとばら撒き的な政策の話はしない、ってとこでしたね。
わりと理念や理想を語るタイプで。
市長と市議会、市役所、市民との関係がよくバランス取れてスムーズに事が運べば、結果は後からついてくる、って感じのようです。
市長は政治家でもあり、公務員でもある、とも言ってましたなー。
副知事はあくまで公務員であり、政治家ではない、とも。
提言はできるが決定権はやはり首長にある、そこを魅力に感じ今回立候補したのかも。
後は、静岡独自の問題としてはリニア中央新幹線のネタですな。
自民党は推進なんですな、リニアに。
しかし、JR東海の高ビーな態度で地元の信頼は薄く、反対意見の方が多いのでなかなか公言できない、したら次は落選だからね。
難波氏にはリニアに対し懐疑的かと考えられていたが、自民党からの応援を受けてる手前、あんまり言い出しにくいようで、街宣でも自らリニアネタを出してくる事は少なかったですね〜
まあ、リニアって静岡市を通るは通るんだけど、静岡市で産業や飲水で使うのは安倍川水系で、トンネル工事により減水が心配されているのは大井川水系なんで実は市長選レベルではリニア問題がワンイシューにはならないのです、県知事選とは異なり。
今回、こんだけ自民が選挙協力して上で勝利した、ってなれば自民の意向にきっぱり反対はかなり難しそう。
リニアトンネル工事で大井川や南アルプスに影響が出るかもしれないし、出ないかもしれない、って場合、出るかもしれないからやめる、ってよりも出ないかもしれないんだからやりましょう!の選択に傾く可能性が高そうですな、と思いました。

キャッチコピーは現場主義!

で、難波氏は協力者が多いせいか、街宣回数も多く選挙カーもあちこち走りまくってて、遭遇回数も他候補よりダントツに多かった!
で、そんな中、珍しく野次飛ばしてる人に一度だけ遭遇しました。
静岡人って大人しい、というかノリも悪い(シャイだから^_^;;)のに、珍しーなー。
川勝知事の時でさえ野次聞かなかったのに(たまたま、かもしれんが)
なんか個人的に不満でもあるのかなー?
『ズラの人は信用できない』みたいなツイートしてる人も見かけたが^_^;;;




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