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アデプタスタイタニカスのスゝメ

今回は今更ハマっている古〜いエピックのアデプタスタイタニカスについて。その中でも1988年に発売されたウォーロードタイタンについてあれこれ書いてみました。

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要は大昔の糞プラキットなんですけど、これがなかなか馬鹿に出来ない、面白い趣向のミニチュアなんですよ。その魅力を珍しい画像を交えながらご紹介します。ネット広しといえども全種類網羅しているのはここだけかも?資料画像を集めるだけで10年は掛かったその成果、是非見てやって下さい。

甲殻上非武装時の全高5.3cm。

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MkIVヴェネラブルドレッドノートとほぼ同じ大きさの素体ミニチュアにプラやメタルの武装パーツを装備させて自分だけのタイタンを作り上げる。そんな内容のキットなんですが、注目すべきはバリエーション豊富なメタルパーツ群。通常版の頭部だけで何と22種類も用意されています。

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日本人の感性からは生まれてきそうもない不思議デザインの数々にワクワクしますよね。ガンダムに例えるならヘッドバルカン相当のウェポンヘッドはまだ理解できるとしても、コクピットでもある頭部にチェーンソードを生やして近接戦闘を仕掛けるクローズコンバットヘッドなんて、どんな発想してるんだよ!?の極み。設定によると緊急時には頭部単体で射出されて脱出ポッドになるらしく、え?そこはお約束を守るんだ…という若干の拍子抜け感も。

では実際に組み立てたらどんな雰囲気に仕上がるのか、ここからは頭部装着例を全種類分(通常22+限定1種類)貼っていきます。

①TITAN HEAD 1

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②TITAN HEAD 2

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③TITAN HEAD 3

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④TITAN HEAD 4

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⑤TITAN HEAD 5

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⑥WEAPON HEAD 1

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⑦WEAPON HEAD 2

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⑧EAGLE HEAD

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⑨DRAGON HEAD

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⑩CORVUS ASSAULT HEAD

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⑪CUSTODIAN HEAD

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⑫COMMAND HEAD 1

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⑬COMMAND HEAD 2

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⑭CLOSE COMBAT HEAD 1

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⑮CLOSE COMBAT HEAD 2

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⑯SLAANESH HEAD

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⑰KHORNE SKULL HEAD

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⑱KHORNE HOUND HEAD

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⑲NURGLE HEAD

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⑳TZEENTCH HEAD

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㉑HORNED HELM HEAD

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㉒DEATHSTRIKE CANNON

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㉓PSI HEAD(限定)

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ここまで、主に過去10年分のeBay出品とネット作例からの転載でお届けしました。ダサさを極めると逆に格好良く見えてしまう現象で、ちょっとイイかも…一体ぐらいなら塗ってみたいかも…とか思いませんでしたか?

そんなあなたに向けて、今オススメする3つの理由を挙げてみました。

その1:作る、塗るのが簡単!

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胴体、甲殻装甲、足首付きベース(上下)のわずか4パーツで素体完成。貼り合わせるパーツがないので合わせ目消しの必要なし、ノーストレスで組み上がります。

勿論塗るのも簡単。大き過ぎず小さ過ぎずのサイズ感で老眼でも安心な仕様。造形はとってもユルいので黒で極太の運河彫り的墨入れ(描き込み)をカマしてやると映えます。実際に塗ってみての感想ですが、今時のバッキバキに繊細なモールドじゃないからでしょうか、多少はみ出しても味だよね〜こんなのはさ〜と気楽に楽しくペイントを進められています。

作る際は甲殻装甲を接着しない事。こういう持ち手を自作するとペイントが捗りますよ。

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「HIQPARTS ハイキューパーツ ペインティングクリップII」を適当な長さにカットして「こるくくらぶ」のコルクに刺しただけの奴です。

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その2:eBayの相場が下がってお買い得!

これは新版アデプタスタイタニカスが発売されて、旧版で遊ぶ人が減ったお陰かも。10年前はコマンドヘッド1の頭部だけで20ドル以上もしている状況で、一揃い買い集めるのを断念したんですけど、今ではすっかり相場が落ち着き10ドル以下で落札できます。運が良ければセット出品で頭部一個当たり4ドル以下って事も。

そんなミント品のパーツをバラで買って組み合わせるのも手ですけど、比較的状態の良い組み立て済みのジャンク品を狙うのがよりオススメの買い方。この方法なら15〜20ドルも出せば珍しいメタルパーツをゴリゴリに盛った機体が落札できます。後はリペイントしてやれば自分だけの1体に。

その3:異文化感溢れる造形が楽しい!

日本ロボにはない奇怪な造形を楽しめるのが旧ウォーロードタイタンの醍醐味。他社版権のキャラクターに似ていないのが素晴らしいです。自分はスペースマリーンならMk6が好みなんですけど、これも他の何かに似ていないから。(メジャーなMk7は口周りの意匠がベイダー卿を連想させる分、損しているような?)

この素体はお腹の部分、背面が特に独特で、配色センスのある人はここの塗り分けで個性を出せそうです。自分は無難に金属色で塗っちゃいましたけど、脊椎風の部分は骨色で生々しく仕上げるのも似合いそう。

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オムツを履いているかのような後ろ姿、選択式の尻尾を差し込むための穴までデザイン上のアクセントになっているのが面白いですね。

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脚装甲の裏面を見ると構造的にはモビルスーツよりもモーターヘッドに近いのかも。凹凸のリブ構造がその後の流行を先取りしていて地味に凄い。

一見不格好に感じる甲殻装甲も現物を見ると、当時の金型の制約の中で複雑な形を表現しようと悪戦苦闘しているのが読み取れて、そのシワ寄せが武装取り付けジョイントx4に来ているんだろうな〜…という部分も含めて段々魅力的に思えてきます。

まだ実現していませんが、その内にと考えているのが

頭:カストーディアンヘッド
右腕:パワーラム
左腕:パワーラム
甲殻武装(前):デヴォーショナル ベル
甲殻武装(後):バナーポール2を2本差し

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…の欲張りセット的な組み合わせ。

この両腕がパワーラム装備で帝国の双頭鷲の似姿になるスタイルは、きっと親衛隊にぴったりの装備な筈。当然のように配色は全身金色で決まり。いつか完成させてみたいものです。

タイタンウェポンは細かな設定も面白いので、気になる向きはこちらのwikiへどうぞ。
https://warhammer40k.fandom.com/wiki/Titan_Weapons

ここを読むとラブルクロウは「プラ足に重ね履きする装備」だと分かって驚きます。

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本来は画像の状態なんですけど、これは外人さん達にもダサく見えるらしく、下のプラ足をベースデコレートで埋めて見えなくしたり、わざわざ別のベースを用意してラブルクロウだけ履いている作例を見かけるので、現在製作中の自分のタイタンもそれを真似て単体の装備としました。こっちの方がより異形感が増して素敵だと思うんですが、どうでしょうか。

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以上、令和の時代にもなって「30年以上も前の糞プラキットの魅力を伝えたい!伝えないといけない!まだ日本人には充分に伝わってない奴だろこれは!」と居ても立っても居られない、謎の衝動に突き動かされて書き殴ってみました。皆さんも気が向いたらお一つ作ってみて下さいね。



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