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ステルスゲーム

最近ステルスゲームにハマっている。
 ステルスゲームとは、敵を倒すことではなく隠れて戦闘を避けることを主軸に置いたゲームジャンルの一つである。
 ステルスゲームと言えば一番有名なのは『メタルギア』シリーズだろう、伝説の傭兵と呼ばれる主人公『スネーク』がたった一人で敵地に侵入し任務を遂行するというのが大体だ。メタルギアは2008年にはステルス要素を完全に取り入れたビデオゲームとしてギネスに登録されている、まさにステルスゲームの代表だ。
 ステルスゲームの魅力は様々あるが一番の醍醐味はやはり、いかに敵に見つかることなく進むかを考えることなのではなかろうか。
 敵に見つからないように隠れるだけでは勿論ゲームは進められないため行動しなければならないが、隠れながら進む、というのは結構勇気がいる、いつ見つかるかというドキドキ感、不意に変な方向から敵に見つからないかという不安の中で進むのはゲームだからなのだろうけどワクワクもする。
 敵地の情報、敵の動き、どのような侵入経路があるかなどなど様々な情報を手にどう動くか、また自分に有利な状況を作り出すため下準備をするなど戦略性が魅力だ。
 例を出すと、『メタルギア』シリーズの5作目くらいに当たる『メタルギアソリッド3』では敵地の食糧庫を爆破することができ、そうすることによって一定範囲内の敵が空腹状態になり有利となる。
 メタルギアシリーズは敵を避けながら進むゲームだが、全く敵が倒せないわけではない。
 進行方向上に敵がいる場合は周りに気づかれることなく排除して進まなければならないし、万が一見つかった場合戦闘は避けられない。ステルスゲームで真正面から敵を叩き潰して進める人もいるが例外なのであまり気にしない。
 見つかった場合、緊張感あふれる音楽と共に仲間を呼ばれ、場所によっては囲まれてハチの巣にされる、全員の視界から逃げないかぎり延々追いかけまわされるし、隠れたあとも暫く探索されるために見つかる可能性がグッとあがる。
 ステルス行動が主軸とはいえそこは主人公、他のキャラクターたちより強いのだが、普通にプレイして同時に相手にできるのは精々5,6人。多方面から来られると4人でも結構きつい。モンスターを6体以上相手にできるドラゴンクエストの勇者や、100人を超える軍勢を相手にする戦国無双シリーズと比べるのなかなか現実的な強さになっている。
 私がステルスゲームを始めたきっかけは従妹の家に遊びに行ったときだ。『Dishonored(ディスオナード)』というステルスゲームを従妹がプレイしていてそれを見て興味を持ったのが始まりだった。
 ディスオナードは女王の護衛官である主人公が女王殺しの汚名を着せられ、その名誉を取り戻すために超常能力を駆使するステルスゲームなのだがとても面白い。その場で従妹から借りた。当時は個人的にゲーム開拓期だったところで、遊ぶゲームの毛色が違う従妹のゲームは面白そうなものばかりに思えた。続編に登場したキャラクターがダウンロードコンテンツの登場人物であったこともあってPS4の完全版を購入した。続編のDishonored2は完全版を購入する前に買った。なにより、従妹に返すのがちょっと惜しいと思った。
 ここからステルスゲーム自体に興味を持ち、とりあえずステルスゲームと言えば外すことのできないメタルギアシリーズをプレイしていくうちにどうやってここを突破するかという点に知恵を絞る事が楽しくなって、気が付けばステルスゲームにハマっていた。
 調べてみると完全ステルスゲームというのが意外と少ない、ゲーム内の要素の一つとして武器を没収された状態でゴールを目指すようなステルス要素はあるが、やはりジャンルとしてはまだまだマイナーなのがよくわかる。
 密かに行動する、隠れて待つというゲームでも珍しく「待つ」ことが重視されている故に好き嫌いが分かれるゲームなのは想像がつく。それに、ゲームなら華麗に敵を倒したいところだがステルスゲームは敵に気が付かれてはいけないということで静かに倒す。だからあまり爽快感がない。しかし、やってみると面白い、ルパンとかスパイとか忍者が好きな人は同じようなロールプレイが出来て面白い。
 一通りプレイが終わっても新たなルートの開拓や敵を一人も倒さずにクリアする条件をつけた縛りプレイなど色々やり込みプレイがしやすい。ゲームによっては、厳しい条件でクリアするとエンディングが変わるものもある。
 自分好みのプレイスタイルを確立しやすいゲームジャンルでもあるし、アクションゲームとか正面から敵と戦うゲームに飽きてきた人はぜひやってみてほしい、初めてステルスゲームをプレイする方はディスオナードとメタルギアシリーズをおススメしたい。
 メタルギアシリーズは言わずもがな、ディスオナードは主人公が強力な超常能力を駆使するため正面からの戦闘でもどうにかなるし、ステルスするのも簡単だ。
敬遠してる人にこそぜひやってみてほしい。

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