見出し画像

実技講習会に行こう

くろかわさんです。

さて10月から翌1月ともなると、アート系高校で実技講習会というイベントが開催されます。これは、試験でデッサンなどがある場合に向けて、学校側が対策をしてくれるものです。学校によって実技講習会後に全体講評や、相談会という名の、描いた絵の直接講評をするケースもあります。

結論から言えば、行く可能性がある高校には参加必須というぐらいにオススメです。何だったら行く気がなくとも練習のために参加している人もいます。たぶん。

教えてくれる方は美術の担当の方がほとんどですし、ここから垣間見える授業風景なども感じることができます。学校によってはテストでどんなモチーフが出るかを教えてくれるところもありました。

ただ描き出すと親は退室というところがほとんどです。学校によっては2、3時間、暇になります。外出したり、本やスマホで暇つぶしします。待っている間に相談会や、美大受験について教えてくれたこともありました。

参加のために重要なことは「情報」です。学校によっては参加者多数で参加できなかったりします。親が率先してアンテナを張る、という必要はないかもしれませんが、くろかわさんは張りました。実際に定員オーバーで参加できないことや、説明会に参加して初めて知ったみたいなことはあるあるです。

さて実技講習会とはどんなことをするのか、くろかわさんが見た経験で書いてみます。

まずデッサン。

どこもまずは基礎的なことを説明してくれます。ただ時間は短め。鉛筆などの道具は必要ですが、貸してくれるところもあります。そしてその後は実際にデッサンとなります。角柱や円柱、球体など。具体的にはティッシュ箱や瓶などの1点。描きながらアドバイスをくれるケースもあれば、お手本とばかりに描き示してくれるような学校もありました。人数が少ない実技講習会ほど、丁寧にやっているなと感じました。時間は1時間弱。描いたあとに全員分を前に貼り、講評会(と言っても批判的な評価はなく長所を褒める、影はこの子が良いですねーみたいなもの)をする高校もあります。

人の作品を見たり比較出来るのは参考になりそうです。評価軸も何となく分かってきます。デッサンを見ていて、絵が上手い要素には「絵の描き方を知っている」という直感だけでなく分析、右脳ではなく左脳の要素もあるのかな、と感じました。

次に色彩表現。

その高校の試験に沿って、どういう形式の問題なのかなどの説明の後、描きます。これも1時間ぐらい。色彩表現は使う画材は持っていく必要があります。透明水彩(普通の絵の具)が多く、次にアクリルガッシュ、色鉛筆など。こちらも終了後に講評するケースがあります。

10月ぐらいの時点ではデッサンの描き方が全く分からない子や色彩表現も最後まで掛けない子がたくさんいます。アート系高校といえども、美術が得意な子、マンガやアニメから興味を持つ子など様々です。中には絵画コンクールの常連のような子もいます。入学してからもそうですが、実技講習会で自信を無くす子がいます。普通の中学であればみんな絵が上手い子たち、そういった子が集まってくるので、極端な話全員上手い。自分より上手い、上手く見える。そういった子たちと比べることが少ないと、存在価値というか、美術高校でやっていく自信、気持ちがポッキリと折れるのかもそれません。美術でも各自の目指すところは微妙に違うはずなので、好きなことを貫き通せば良いと思います。試験では比べられますが、ここで諦めるのはもったいないなと感じます。

アート系JKを目指す娘は4校、6回の実技講習会に参加しました。娘よりも上手い子はたくさんいましたが、その中でやれることはやろう、楽しもうとしていました。

この時期は教科の受験勉強が大変でした。模試も多かったです。実技講習会のあとに家に帰って、また勉強、ということも多かったですね。

それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?