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web制作部門・職業訓練に通いました


筆者は5か月間web制作にかかわる職業訓練を受講しておりました。
今回は備忘録を兼ねて内容を綴っていきたいと思っています。


本記事は職業訓練についての公式的な見解ではありません。
2023年における情報になっておりますのでご注意するとともに、本記事における内容について責任は負いかねますのでご了承ください。
都道府県、訓練校、実施校、訓練内容によって内容に差異はあります。
訓練について気になることはお近くの職業安定所にお問い合わせください。


つまるところ、参考程度、娯楽の読み物にしてくださいませ。 



書き手の紹介

 現在24歳。女です。
 大卒の社会人3年目に突入した第二新卒です。
前職では調剤薬局で事務をしていました。半休が多く休日・勤務日数のコントロールが出来ていない、その休日(半休)も休んだ気にならない、安月給(具体的な金額は伏せます)なのに嫌気がさして退職を決意。
 しかし以下の2点に気が付きました。

  • 休日の取り方は選考の時に聞くべきだった

  • 大卒であの給料は今の日本では貰っていることに退職して気づく

 すなわち阿呆です。
 Webの未経験転職を志したのは、自分が写真などのコンテンツ作成が好きだったのと、大学時代のプログラミングの経験を掛け合わせた2点でwebかなあと思ったからです。ほかに合っていそうな職種があったら教えてください。
 目標はwebデザイナーとwebフロントエンドエンジニア両方できる人になりたいと思っています。理想が高いと言われます。


入校試験

 近隣の訓練を受検したが不合格でした。倍率が0.3倍、筆記が大学入試レベルの問題でした。SPIで対策していたこともあり、まったく解けませんでした。
 1か月後に別の訓練校を受検しました。前回が不合格で悔しかったので、数学は黄チャートで対策し、念のため国語は引き続きSPIで対策しました。
 こちらも倍率はとても高く、0.3倍でした。未経験OKの求人は少ないのに求職者が本当に多い業界だとよくわかります。筆記試験は二次方程式や基本の図形問題(数学の教科書の2番目に出てくる問題タイプ)。国語に関しては勘で答えています。
 二つの訓練校の内容の差は、落ちた訓練が期間が1か月長く、Wordpressが学べることだったと思います。


訓練校の概要---欠席には注意


 期間は5か月間。

  1. illustrator・Photoshopについて操作を学び、資格試験を受検する。

  2. HTML、CSSについて学習し、資格試験を受検する。

  3. JavaScriptとPHPについて学ぶ。

  4. ポートフォリオとして使用できるwebサイトを作成する。

 だいたいこんな流れです。
 訓練では1日に50分×6時間、授業を受けます。
 訓練開始は9時半から。
 日直があり、午前と午後の号令とごみ捨て、1日の終わりに掃除機をかける役目があります。
 欠席についても規定があり、一定の日数分欠席をしてしまうと強制退校になるそうです。同じ時間に出てきて訓練を受講すること自体が訓練である、ということでした。就職のための欠席は大丈夫だそうです。それでも半日欠なのかなどによって給付金としての日数カウントが変わるので注意。お近くの職業安定所に確認してください。


訓練内容

CG科目

 自称スパルタ講師によるCG(イラレとフォトショ)科目を耐え抜き、クリエイター能力認定試験エキスパートを受検します。
 1週間で操作を学び、1週間で試験対策をして試験に臨みました。これをイラレとフォトショでやります。
 通常90分設けられる実技試験を50分でチャレンジ、それを1日3本とかそんな感じです。スタンダードの問題も併せて3種類くらいあったので、それをひたすら解いていく「作業」でした。書かれてある指示を書かれた通りに操作するだけです。
 デザインについての講義はほぼなく、とりあえず操作を覚えよう! でした。試験に必要な最低限の知識は教え込まれます。色の数とかRGB・Lab・CMYKの違いだとか処理速度のこととかです。しかし表現のテクニックは一切なし。というかフォトショとイラレの多岐にわたる操作を覚えるだけで時間いっぱいでした。それでも制作物を作る取っ掛かりになったと思います。

HTML・CSS

 授業の方針として、2015年ごろに流行していたレイアウトを勉強しそれについての試験を受検したのちに、現在使われているレイアウト手法を勉強する、という流れでした。この資格については現在も使えるスキルではなく、ちょっと昔の流行も知っているから更新作業とかもできますよ、読めますよ、という証明になります。これが有効なのかはまだわかりませんが、CSS手法を知っているのは知識として強みになります。

 最初はhtml・CSSの歴史からのお勉強でした。独学じゃ絶対に通らない道。知識として知っているだけで、webの話が分かりやすくなるという理由でした。


 最初はタグを覚えるためにテキストエディターでhtmlファイルを作りました。写真の張り付けとリンクの張り方から覚えます。4日目くらいで試験のためにDreamWeaverを使用してのコーディングがスタートしました。
 2週間後には試験対策に入ります。ただ、自分で考えてコーディングするのではなく、こちらも書かれてある指示を書かれてある通りにするだけです。多少考えないといけない箇所はありますが、書くべきプロパティは決まっています。書いてあることだけ、余計なことはしないコピペミスをしない、開始タグ、終了タグを正しく書くことだけです。余計なことは絶対にしない。
 
 試験終了後はツールを切り替えて勉強します。
 コーディングツールをVisual Studio Codeに変更し、現在のレイアウト手法についての学習が始まりました。この頃からスマホ第一に考えるモバイルファーストやどんなディスプレイの大きさでも問題なく表示させるレスポンシブ対応についても考えることになります。わかったようなわからないような、ふわふわした感触のまま次に進むことになりました。

JavaScript(通称JS)

 こちらは最低限読める、使える程度の習熟度を目指しての講義でした。使用する書籍も入門の入門です。
 JSは読めるようになりましたが、組める自信はありません。フロントエンドが主戦場の講師もいちいち調べながら書いていると言っていたので、今回はそれくらいでも大丈夫なようです。もちろんですがJSを軸にするならば更に勉強をする必要があります。
 じゃんけんゲームを作ったり、スライドショーを作ったりました。
 スライドショーは通常の書き方とJQueryと言って簡単に書けるJSの辞書みたいなものを使う2種類を試してみました。
 制作はなしです。1週間の内容でした。

PHP

 こちらは2週間くらいの内容でした。最初はレシピサイトの機能実装をテキストに沿って行い、その後授業で作ったサイトをPHP化するなかで実際にPHPがどのように使われているのかを学ぶ流れでした。
 PHPはサーバの中にあるphpmyadminというデータを蓄積させる電子の海(データベース)から必要な情報をSQLというphpmyadminで通じる言語を使って呼び出す仕組みのことです。
 正確には違うかもしれないけれどこのくらいの説明にしておきます。
 
 PHPで表示をさせるために簡易的にサーバーをPCの中に建てることからでした。プログラミングっぽい。
 データベースの箱たちも自分たちで作らねばなりません。しかし前述のようにデータベースの操作はSQLで行います。通常はすべてをSQL文で書くべきなのですが、そこまでは書くのは難しいことと、SQLの操作はぽちぽちするだけでもできるので楽をしました。マストで書けるようになったSQL文はwebページに「呼び出す」、「書き換える」、「追加する」、「消去する」時だけです。呼び出すための準備のコードだけで時間いっぱいでした。

課題制作

 就活時のポートフォリオになる課題制作です5-6人のチームを作っての制作でした。実際のコンテンツを想定しながらwebサイトを設計していきます。
 実際のコンテンツではないので、お店屋さんを作ることから始めなければなりません。サイト設計以前の話し合いでつまずきます。そこは未経験あるあるかもしれませんね。
 制作の過程でよくあるのが、一個人が作りたいものを考えるあまり、全体を乱してしまうことです。実際とあるチームでは設計がまとまらずにもめていました。すべての講師に「自分のやりたいことは自宅でやりなさい、実務でも個人の考えよりクライアントが満足するかだ」と言われていたにもかかわらず、どこかでトラブルが起きてしまうのは世の常ですね。
 

就職支援

 ほかの訓練校がどうなっているのかわかりません。ここで書かれていることがご自身の訓練校に当てはまる保証はございませんので、お近くの職業安定所までお問い合わせください。

 月1回、ハローワークデーと言って半日休講になる日があります。ハローワークデーはハローワークに行って求人を漁るなり職業相談を受けに行きなさいということです。
 また別日に月に一回就職支援があり履歴書を作ったり、自己PRを作ったり入退室の練習をするなどします。
 現在は訓練を修了して空白期間がなしで就職するのがいいと言われていますからね。実情は訓練が終了して就活をする人が大半です。給付延長のために就活をする人はいましたが、訓練や課題制作で就活どころではなかったです。過去に内定が決まる方もいらしたそうですが、経験者でした。やはり即戦力は引手あまたなんでしょうね。

 ちなみに、受講生は訓練終了の6か月までに何かしらの就業をしているそうです。webに関わっている人が3割くらい(正社員・契約社員)で、それ以外は以前と同じ職種に戻っているそうです。

最後に

 訓練が終了して間もないので、筆者の就職は決まっておりません。また就活のことについては別の記事でお伝えしたいと思います。

 訓練についての内容は以上となります。
 訓練が始まってわかったのですが、一度不合格になっている人がこちらの訓練に合格して通ってる人が数人いて盛り上がりました。問題難しすぎだと文句ぶーぶーいって仲良くなれたのは結果オーライってことにしておきますね。

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