刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-EPISODE 6「本能寺の変」感想・考察

※この記事には他のメディアミックス作品のネタバレが含まれている場合があります※
※歴史などに詳しくない、舞台の虚伝を見たものの全てを覚えているわけではない、そのため考察はお粗末なものになっています※
※今後、加筆したり消したりするかもしれません※

今回のエピソードでは舞台で聞いたことのあるセリフや場面を織り交ぜつつ、アニメ独自の展開も見られた
なので、なるべく刀剣乱舞廻で拾える要素について多く触れていきたいと思う

時間遡行軍に利用される森蘭丸

前回の最後に時間遡行軍の干渉を受ける蘭丸
その後、何事もなく過ごす(記憶消されたのだろうか?)が本能寺の変で安田国継に致命傷を与えられた際に時間遡行軍の様な姿に変貌する
(正確には時間遡行軍が蘭丸の前に出てきた時に眼が赤くなっていた)
刀剣男士たちの推測によると時間遡行軍の目的は
・敵は森蘭丸にとりつきこの歴史を改変しようとしている 
・明智光秀を討たせ織田信長を本能寺より生きのびさせるつもり

信長を助けたい蘭丸と時間遡行軍の利害は一致している
そのため、あの干渉は蘭丸を操るのではなく力を与えるためのものだったのだろう
だが蘭丸の体には負荷がかかっているようで、足取りがおぼつかなかったり、血を吐いていたりと無理がありそうに見える
もしくは既に蘭丸は死んでおり、それを無理やり動かしているのかも
蘭丸のここでの死は史実通りのため特に歴史の流れに影響しない
それならば立場や本人のおもいを利用して歴史改変のための使い捨ての道具として利用したのだろう

弥助について

前回に続いて弥助の動向が補完的なかたちで描かれている
明智軍に追い込まれる弥助は自分を助ける時間遡行軍(弥助は黒きものらとよんでいる)とそれを破壊する刀剣男士の存在をこの時に知ることになる
このシーンはジョ伝で話していた内容

だがここで少し疑問に思ったのが、弥助に対してジョ伝への流れをつくるためには本能寺の変は史実通りでなくてはならないはず
信長が討ち取られ仕える者がいなくなり黒田家へ行くという流れが必要

もしくは本能寺の変の改変が成せるのであればそれでよし
もし失敗した時のためにも弥助には生きていてもらわなければならないとか

ここでは本能寺の変の改変がメインの目的で弥助を助けたのは別の目的の部隊とかなのだろうか

本能寺内部の迷宮化

本能寺内部に異変が起こっていたのもアニメ独自の展開で面白かった
紫のオーラが漂っている廊下の壁、天井付近に無数の口が張り付いており異音(笑い声)を響かせている
明智軍から見てこの壁の口は「妖の仕業・バケモノ」の認識
刀剣男士たちによると
長谷部「どうやら本能寺の内部が迷宮化しているようだな」
三日月「敵もあの手この手をつくしてくる」
とのこと
いずれにせよ詳細は不明だが、時間遡行軍側の仕掛けたものには違いない
迷宮化させることで織田信長の下へ明智軍の到着を遅らせることが目的だったはず
これも付喪神なのだろうか
(本能寺の内部を簡略化させて作画コストをおさえるという側面もあったのかも?)

不動の心境の変化は何がきっかけ?

本能寺の変の直前
薬研・宗三・長谷部で会話をしてる場面
隠れて会話を聞いていた不動
その後で山姥切国広が現れてからの不動の言葉

「おれはへし切や薬研みたいに強くない
刀として愛されてはいたけどきっと宗三には負ける
やっぱり俺はダメ刀だ
だからおれはこのままじゃいけないんだよな
まんばちゃん、おれも戦うよ 歴史を守るために
この本能寺の変が歴史のままに終われるように

この考えの切替えは何がきっかけだったのだろう?
EPISODE2のおはぎのシーンで不動はこう言っていた
どうして歴史を守らなくちゃならないのか
なんで小夜があんなになってまで戦わなくちゃならないのか
おれにはまだわからない
だからおれは信長公に会わなくちゃいけないような気がするんだ
おれはかつて織田信長の刀でありその後は森蘭丸の刀だった
そのおれがあの人たちの歴史を前にして何をおもうのか
それがわからないままこの本丸のみんなと一緒に戦っていく自信がおれにはない

どうして歴史を守らなくちゃならないのかわからないから
本能寺の変が歴史のままに終われるように戦う心変わりしている
一応本人が言葉にしている理由は
薬研・宗三・長谷部と比べてダメな自分
そんな自分のままではいけないから(三振りのようにならなくちゃいけない)
でも一体何がきっかけだったのかはっきりしていない

おそらく蘭丸に会ったことで変化したのだろうが、随分あっさりしてるなと感じた
それでも本能寺の変が始まってからの言動にはまだ心が揺れているようにも見える
この心境の変化にひっかかりを感じるのは舞台を見ているからなのだと思う
あちらは迷いや葛藤の末に辿り着く心構えといった感じだし、何より熱量があったのでそれと比べるとおとなしいなと感じる
だが、最後までアニメを見ると印象が違うかもしれないので残りの話でどうなるのか楽しみだ

始まりの五振りの会話

当然、舞台にはなかった場面
山姥切国広を除いた始まりの五振りが縁側で会話をしている
穏やかな見た目に対して話している内容や雰囲気はシリアスな感じ
会話内容を3つに分けて考えてみる

悲しい歴史を乗り越える

エンディングに入る直前に話していた内容
歌仙「ぼくら刀剣の多くは歴史と共に存在してきた以上それはぼくらの物語でもある そして、そこには必ず元主の滅びの物語がある」
蜂須賀「大往生した者もいれば志半ばで散っていった者たちもいる」
陸奥守「今わしらは歴史を守るためにここにおる」
加州「俺たちは歴史を守る それがどれだけつらく悲しい歴史であってもだ」
そして不動のアップでEPISODE6は終わっている

これは素直に読み取れば不動はきっと自分の物語・歴史を乗り越えることができるという意味にとれるはず

歴史を守ること、物語に向き合うこと

この縁側での会話内容を簡単にまとめてみると
「歴史を守るために戦う限り、それぞれの物語と向き合うことは避けて通れない」
ということ

出陣中の織田にあった刀たちを心配しての話題だったのだが、ここで少し気になったのが加州と歌仙の言葉
加州「おれたちも坂本龍馬や新選組のいる時代に出陣する時がくるのかな」
歌仙「君たちに坂本龍馬や新選組の物語があるように
蜂須賀には蜂須賀家の物語がぼくには細川家の物語がね
燭台切光忠や大俱利伽羅にだって伊達政宗という物語がある」

加州に対しての物語が沖田総司ではなく新選組なんだというのが引っかかった(本人も新選組と言っている)
ONLINEでの修行先からの手紙にも沖田総司についてはほとんど触れられていない(その分、大和守安定は沖田総司とのやり取りが書かれていた)
これに対して特に結論はないのだが、加州清光の設定としてそういう何かがあるのかなってくらい

まぁONLINEと比べるなら蜂須賀の修行先は蜂須賀家ではないのでこの引っかかりについては頭の片隅においておくにとどめようと思う

空について

会話の冒頭で少しだけ触れた空についての話題

歌仙「どれだけ時代が移ろうとも空そのもののかたちは人の手でかえることはできなかったんだからね」
加州「あそこから歴史をずっと見守ってきたのかもね」

ここまで、太陽・月ときて空
何か意味ありげのようで、そうでもないような感じがする
それにしても歌仙の言っている意味がちょっとよくわからない
「空そのもののかたちを人の手でかえることはできなかった」
空のかたちをかえることができないのは当たり前
ということは何かと比較して、空そのものの~と言っているのだろうか?
人の手でかえることが出来る空って何かあるのだろうか?
加州の言葉も短いが「歴史を見守って来た」というのが重みある
ただ本当に深い意味はないかもしれない
歌仙の言葉を読み取れないのがちょっと残念

その他 気になったこと

タイトル文字

今回のタイトル文字
「本」の字だけが裏返ってる?
今回に限らずタイトル文字は毎回凝っていたみたいだけど今回のタイトル文字はひと際目に留まった
まぁ特に深い意味はなさそう

安田国継は生きている

舞台では死んでいた御人、生存ルートに変更された
流石にこの時点での死は何かまずかったのか廻ではまだ息があって本能寺の外に運び出されることに

遅咲きの椿

光秀と蘭丸の椿についての会話
これは舞台でもやっていたのだが遅咲きというのが気になる
アニメでのこのシーンは光秀の回想っぽいのでいつの会話なのかはわからない
ただ、舞台では時の流れが乱れているらしいので、これもその兆候のひとつなのかも?

光秀から蘭丸への問い

ここも舞台でやっていた場面だが、光秀から蘭丸に「織田信長とは何者か」と問いかけられている
前回の宗三にも同じように問いかけられていた
蘭丸がどのような言葉でこたえるのか引き続き楽しみ

おわりに

今回も駄文を最後まで読んでくださったみなさま、ありがとうございます

大まかな流れは舞台と変わらないものの、アニメ独自の展開や表現の違いあってそれも楽しませてくれます
始まりの五振りの縁側での会話がやはり少し気になります
次か最終話の前半まで本能寺の変でしょうか
早いものでそろそろ終わりが近づいてきましたね

それでは次の記事もお付き合い頂けたら嬉しいです

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