掌握小説『大嫌いな塩辛さとほろ苦いビターチョコ』
「いらっしゃいませ!!」
茶髪の長い髪の女の子が、元気よく声を出している。
とても小さくて整った鼻と色白の肌はまるでおとぎ話にでも出てきそうな可愛さだ。
入ってくる客もさぞかし気持ちがいいだろう。
雰囲気は高校生だけど、おそらく髪を染めている時点で大学生の可能性が高い。
そんな分析を朝からやっているくらいに僕の脳みそは暇を持て余していた。
ここは高校の近くにあるコンビニである。このコンビニで、ご飯を買って学校に行く生徒が多いため朝の八時頃は大勢の学生で賑わってい