アルトデウスBCを購入するハードルを下げたい(ネタバレ無)
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アルトデウスBCを購入するハードルを下げたい(ネタバレ無)

Kreutsch_PR303

 今さっき神ゲーをクリアして、感情が自分の中で暴れ狂ってるのでそれを沈めるためにキーボードを打っています。

 初めまして。くろいちと申します。普段はカードゲームやらFPSやらやっていますがそんなことはどうでもいい。
 とんでもない作品と出会ってしまった。

ALTDEUS: Beyond Chronos(アルトデウス:ビヨンドクロノス)

 この作品はVRインタラクティブストーリーアクション、早い話がアクション有りVRノベルゲーム。なのだけれど、正直自分の中の「ゲーム」という枠組みに収めることができそうにない。それくらい自分に衝撃を与えた鮮やかな「体験」だった。

 まずは公式のPVを見て欲しい。

 このPVを見て、「おっ、いいかも!」と思った人がPS5抽選に漏れてたら迷わずoculus quest2ごと買っていいレベル。ちなみにマシンアクションはPVからさらにパワーアップしてた(重大なネタバレ)。

 さて、今作の魅力について語っていきたいところだが、正直なところ自分はプレイ中の記憶があまりない。いや、ストーリーは覚えているのだが。
 大好きなアーティストのライブを全力で楽しんだ時、待ちに待ったスポーツの試合をスタジアムで観戦した時など、身体髪膚で興奮を味わっている時の記憶とは、意外と朧気なのではないだろうか。少なくとも、自分は似たような興奮を味わったし、満足感が残っている。

 さて、ここからは「とんでもない!」と感じた理由について述べていきたい。それは「没入感」と「主体性」である。そしてこれこそがこの作品をVRインタラクティブストーリーアクションという革新的なジャンル足らしめている要素であり、そしてVRの特色を活かしかつVRでしか不可能な作品となっている。仮にこの作品の別媒体リメイクをプレイしても「普通にいい作品だな」程度の感想を抱かなかったと思う。

 順に話していこう。
 まず「没入感」について。簡単に言えば「後ろから足音がして、振り向くとその主がそこにいる」のだ。映画、アニメ、ゲームにおいてモニターと体の位置関係は基本的に変化しないし、音が聞こえてくる方向もプログラムされたものだ。しかしVR作品ではそもそも世界と自分を隔てるモニターは存在せず、体をひねれば景色も音のする方向も移り変わる。VRが、視界の不純物を排除した以上に、自分の動きによって「情報を獲得する」という行為がプレイヤーに没入感をもたらした。
 また、等身大のキャラクターが、すぐそこに、立体的に、佇んでいるのだ。そのキャラクターと会話し、時に触れることができるのもVR作品ならではの特徴であろう。
 360°どころか上下左右前後を飛び回るノアちゃんのライブは激エモなので必見。

 そして「主体性」について。この作品では主人公クロエの手をインターフェースとして、物語に干渉してゆく。
 マシンアクションパートでは、ARパネルに触れ巨大なロボットを起動し、レールキャノンの操縦桿を握って照準を合わせ、トリガーを引く。VRが登場してからずっと焦がれていた、巨大なロボットを操るという体験が、この作品でようやく叶った。
 ストーリーパートでは、選択肢を選ぶだけでなく実際にアイテムにARパネルに、そして誰かの手に自ら手を伸ばし、選択してゆく。ボタン操作やマウスクリックではない、実際にそのジェスチャー(物をつまむ、パネルに触れる、手を握るなど)を行う、もしくはそれを行わないという行為が、「主体的に」運命を選んでいるかのように感じさせてくれた。

 ALTDEUS: Beyond Chronosはここまで述べてきた「没入感」と「主体性」を、演出として存分に活かしたストーリー、声優の演技、グラフィックとサウンドであった。それこそが、この作品が自分に今までなかった「体験」をもたらしたのだと思う。ここにはVRノベル・VRアドベンチャーゲームにおける一つのブレイクスルーが存在したことをひしひしと感じている。

 さて、ここからは購入を迷っている方の不安を払拭していきたいと思う。
 まずVR酔いに関してはほぼ心配はいらないだろう。マシンアクションパートでも、マキアのサイズが酔いにくいよう十分大きく設定してあるし、急な動きも極力排除してあった。被弾による衝撃も、「UIにノイズが走る」ことと「コントローラーが振動する」ことを併用し表現することで、直接視界を揺らさないように工夫してあるなど、開発陣の方々がかなり気を使っているように感じられた。ストーリーパート・ライブパートも外的な移動がほとんどないため、VR酔いのせいで不快な思いをすることはほぼないと思われる。
 値段に関しては、確かにQuest2は安い買い物ではないが、スマートフォンで設定さえしてしまえばそれ以外は必要ない一体型のヘッドセットだから、高性能なPCが必要だった従来よりは格段に初期費用は抑えられている。モニター付きゲーム機と考えれば高すぎるということはない。個人的には物理的な場所を必要としない大型スクリーンとも、寝転がっても使えるハンズフリーのスクリーンとしての使い道も推したい。いつ当たるかわからないPS5を待つより、その資金をquest2に回してこの体験を共有することをどうか検討していただけないだろうか
 ちなみにアルトデウスBCの4000円という価格は、VRゲームの中では割と高価な部類にあたる。もちろんボリューム的な差異はあるけれども、フルプライスのコンシューマーゲームと比べたら他の作品を買い求めやすいと言える。他のVRならではのコンテンツも、入手しやすい価格なのも魅力の一つと言えると思う。
 アドベンチャーゲーム、ノベルゲームに触れてきたことがない人でも、難易度が高くて投げ出す、ということはないと思われる。人の話を注意して聞いたり、画面をよく観察すれば、わかりやすいヒントが自分を導いてくれるだろう。また、このゲームはマルチエンディングだが、私はすべてのエンディングを見る(すべての実績を解除する)必要はない、と断言できる。この作品は「クロエとしてその世界で選択する」ものであるから、「プレイヤーの意図・感情に反する選択」は本来の趣旨から離れている。そして、自らがクロエとして悩み選択した結果たどり着いたエンディングはどうか肯定してほしい。ひとしきり余韻を味わってからでも、エンディングを回収しに行くのは遅くないではないか。(ちなみに似たジャンルの非VR作品と比べると、VRでは後味の悪さもより鮮明になることは注意してほしい。)

 長々と書いてだいぶ落ち着きました。勢いで書き殴ったので読みづらい場所もあるかと思いますが、この作品の良さが少しでも伝われば幸いです。

 そして、この素晴らしい作品を世に送り出してくれたMyDearestの皆様。あなた方の作品は間違いなく私の人生の一部となりました。本当にお疲れさまでした。ありがとう!

 最後に、ここまで読んでくれたあなたに感謝を。願わくば、次はネタバレ掲示板でノアちゃんについて語り合えることを祈ります。

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