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レベルとカードデザインの話

新環境になっても負けが続いている黒蛇です。

ゲーム性の記事でも触れましたが、このゲームはレベルという使用制限がかかるかわりにレベル条件さえ満たせばほぼ全てのカードが使用できます(対象不在を除く)。

今回はカードデザインについて考えてみます。

レベル2の戦闘カードから前衛役の式神達を比較してみましょう。

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犬神
悪即斬 +4/+0
守護     +0/+4 誘発                                                           味方の他の式神が攻撃された時このカードを使用する。

効果能力に頼らない犬神はレベル2ながら高い補正があります。状況によって使い分けられるのが嬉しいですね。特にレベル2なら心身練磨で4/7のスタッツに上がる事が可能なため、守護を出されるとなかなか取れません。

悪即斬に特殊効果がないのはこの犬神の元々持つ心身練磨の強化効果ありきであることが伺えます。

妖刀姫
戦意 +2/+2
禁錮の刃+?/+2                                                                  式神を気絶させた数だけ+2/+0

プレイヤーにダメージを与えると戦闘カードが瞬発を付与される特性のある妖刀姫は、無能力の戦意さえ強力な力を持ちます。顔殴り役なので禁錮の刃はプレイングを意識しないと意外と育ちません。

この2人の戦闘カード、戦意、悪即斬、守護がこのゲームのレベル2戦闘カードの基本となっているように思えます。


酒呑童子
尽きぬ怒り +2/+0                                                            このターンの間酒呑童子が味方からダメージを受けていた場合 +2/+0

犬神の悪即斬の下位互換ですね。酒呑童子のレベル2形態カード鬼王や酔い狂いを使用することが前提になります。犬神と比較した際の酒呑童子の使いづらさはここにあると思います。とはいえ自力がある式神です。

茨木童子
黒炎の腕  +0/+0 遠隔

茨木童子の固有能力と非常に噛み合っている戦闘カード。スタッツの上昇はないです、頭が大きくなる茨木童子ならそれだけで大きな驚異になります。レベル2の形態カードとも好相性です。

山童
砕岩 +2/+2                                                                        山童に攻撃された式神の鎧を除去する。
伺う +2/+1 誘発                                                               山童が攻撃された時このカードを使用する。          攻撃されても貫通ダメージが発生する。相手のターン中このカードを+2/+0。

砕岩は戦意の完全な上位互換ですが、相手に鎧が無いと戦意とが同じです。貫通持ちでありレベル3カードが1種類しかない、山童のカードデザインを象徴していると思います。

伺うは鎧が小さく結構使いにくい印象です。自分の生存よりも相打ち覚悟で相手を倒す方針が読み取れます。

姑獲鳥
天翔鶴切 +3/+0 貫通                                                       戦闘ダメージを無効化する この戦闘中、相手待機区域に居る式神に攻撃することに変更する。
奇襲 +3/+0  誘発                                                              相手のターンで瞬発を得る。 相手のターン終了時に戦闘区域に式神が 居ない場合、このカードを使用する。

最強のレベル2戦闘カード天翔鶴切です。これが言いたいから記事にした訳ではありません。SSRですし強いのは当然です。

注目すべきは奇襲です。【ゲーム性について】内部でリソースについての記事でも触れましたが、瞬発権は各ターン1個。そう、相手ターンには瞬発権は復活するんです。つまり条件さえ満たせば無料と言って差し支えないです。+3と悪即斬より1つ低い修正でも納得ですね。

キョンシー弟
幸せな痛み +3/+0 瞬発 誘発
あなたが攻撃されたとき、このカードを使用する。

こちらも瞬発が付いていますが、なんとどちらのターンでも使用可能です。しかも誘発条件が非常に緩い。レベル2戦闘カードで天翔鶴切の次にカードパワーがあるのはこのカードなんじゃないかと思います。悪即斬より1低い攻撃力も、瞬発付きなだけでお釣りが来そうです。これはキョンシー弟の全体のカードパワーがやや低めであり、キョンシー弟自体がデメリットアタッカーであることが関係していると思われます。

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カードゲームはただ強いカードを作ればいいというものではありません。

姑獲鳥もキョンシー弟も力はあれど、どのデッキにも採用され、環境を席巻するようなパワーのある式神では無いのです。

百鬼異聞録は四体の式神を選択し戦うというそのゲーム性ありきでカードデザインがされているため、ただの上位互換がその通りにはならないのです。

バランスを取るのは難しいと思いますが、カードゲーム好きでこそ、この多様性にどっぷりハマることが出来るかと思います。

同じレベルの色々なカードを見比べてみるのも楽しくなると思いますよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

新環境が始まり、新たにスポットの当たった式神達にもご注目ください。

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