Reactのjotaiとrecoilのそれぞれのアーキテクチャの代表例とフォルダ構成
はじめに
Reactは、Facebookによって開発されたJavaScriptライブラリであり、ユーザーインターフェースの構築に使用されます。Reactアプリケーションを開発する際、状態管理は非常に重要になります。状態管理は、アプリケーションのデータの流れを管理するために必要であり、Reactにはjotaiとrecoilという2つの状態管理ライブラリがあります。それぞれのライブラリには、いくつかの代表的な例があります。
jotaiの代表例
jotaiは、Reactアプリケーションの状態管理をより簡単にするために設計されたライブラリです。jotaiは、状態を原子的な単位に分割することで、状態管理をよりシンプルにします。以下に、jotaiを使用した2つの代表的な例を紹介します。
カウンターアプリ
以下のように、jotaiを使用してカウンターアプリを作成することができます。
import React from 'react';
import { atom, useAtom } from 'jotai';
const countAtom = atom(0);
function Counter() {
const [count, setCount] = useAtom(countAtom);
return (
<div>
<h1>{count}</h1>
<button onClick={() => setCount((c) => c + 1)}>+1</button>
<button onClick={() => setCount((c) => c - 1)}>-1</button>
</div>
);
}
export default function App() {
return (
<div>
<Counter />
</div>
);
}
上記の例では、atom関数を使用してcountAtomを定義し、useAtomフックを使用してその状態を管理します。また、setCount関数を使用して、状態を更新することができます。
フォームアプリ
以下のように、jotaiを使用してフォームアプリを作成することができます。
import React from 'react';
import { atom, useAtom } from 'jotai';
const formAtom = atom({
name: '',
email: '',
});
function Form() {
const [form, setForm] = useAtom(formAtom);
const handleChange = (event) => {
const { name, value } = event.target;
setForm((prev) => ({ ...prev, [name]: value }));
};
return (
<div>
<input
type="text"
name="name"
value={form.name}
onChange={handleChange}
/>
<input
type="email"
name="email"
value={form.email}
onChange={handleChange}
/>
<p>{`Name: ${form.name}`}</p>
<p>{`Email: ${form.email}`}</p>
</div>
);
}
export default function App() {
return (
<div>
<Form />
</div>
);
}
上記の例では、atom関数を使用してformAtomを定義し、useAtomフックを使用してその状態を管理します。handleChange関数を使用して、フォームの入力値を状態に反映させます。
recoilの代表例
recoilは、Facebookによって開発されたReactアプリケーションの状態管理ライブラリです。recoilは、原子的な状態更新や、状態の依存関係の自動解決をサポートしています。以下に、recoilを使用した2つの代表的な例を紹介します。
カウンターアプリ
以下のように、recoilを使用してカウンターアプリを作成することができます。
import React from 'react';
import { atom, useRecoilState } from 'recoil';
import { countState } from './atoms';
export default function Counter() {
const [count, setCount] = useRecoilState(countState);
return (
<div>
<h1>{count}</h1>
<button onClick={() => setCount((c) => c + 1)}>+1</button>
<button onClick={() => setCount((c) => c - 1)}>-1</button>
</div>
);
}
上記の例では、atom関数を使用してcountStateを定義し、useRecoilStateフックを使用してその状態を管理します。また、setCount関数を使用して、状態を更新することができます。
フォームアプリ
以下のように、recoilを使用してフォームアプリを作成することができます。
import React from 'react';
import { atom, useRecoilState } from 'recoil';
import { formState } from './atoms';
export default function Form() {
const [form, setForm] = useRecoilState(formState);
const handleChange = (event) => {
const { name, value } = event.target;
setForm((prev) => ({ ...prev, [name]: value }));
};
return (
<div>
<input
type="text"
name="name"
value={form.name}
onChange={handleChange}
/>
<input
type="email"
name="email"
value={form.email}
onChange={handleChange}
/>
<p>{`Name: ${form.name}`}</p>
<p>{`Email: ${form.email}`}</p>
</div>
);
}
上記の例では、atom関数を使用してformStateを定義し、useRecoilStateフックを使用してその状態を管理します。handleChange関数を使用して、フォームの入力値を状態に反映させます。
フォルダ構成
Reactアプリケーションのフォルダ構成は、プロジェクトの規模やチームの好みによって異なりますが、一般的な構成は以下のようになります。
my-app/
README.md
node_modules/
package.json
public/
index.html
favicon.ico
src/
App.js
index.js
components/
Counter.js
Form.js
atoms/
countState.js
formState.js
上記の例では、componentsフォルダにReactコンポーネントが、atomsフォルダに状態を管理するためのファイルが配置されています。App.jsとindex.jsは、Reactアプリケーションのエントリーポイントです。publicフォルダには、アプリケーションのHTMLファイルやfaviconなどが配置されています。
Reactアプリケーションを開発する場合、上記のようなフォルダ構成を使用することが多いですが、プロジェクトの規模やチームの好みによっては、より複雑な構成を使用することもあります。しかし、どのような構成を使用する場合でも、状態管理は非常に重要であり、jotaiやrecoilなどの状態管理ライブラリを使用することで、状態管理をよりシンプルにすることができます。